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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第26章 選ばれし者


小さな区に分かれ、それぞれの土地の在り方や民の生活に合った対応策を見出だす為に、意見箱が立てられ、身分の関係なく誰もが国創りに加わる事が出来るようになった。

字の書けない者は直接、バルギリー達の詰め所に出向き、不満を訴えた。

王の居ない不安を覚えたのも束の間、国も街も見る間に変わっていき、争いにまみれていた国も遠い過去となっていったのだ。

民の自活を促す為に、学問の場を広げ様々な技術者を育てると、国は益々発展していった。

平和な時が流れ、安定していた民達の暮らし。

そしてせっかく掴んだその平和は暗黒からの復活を遂げる闇の王によって脆くも崩れ去っていった。


強風と共に大地を揺るがす唸り声は岩石の要塞を土石流に変え、地割れの隙間からは滝が逆流して街を飲み込んだ。

闇の王は平和だった小さな国を一瞬にして奈落に沈めていったのだ。

たった一つしかなかった道も、守っていた筈の岩石に阻まれ、外界との接触を困難にさせた。

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