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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第26章 選ばれし者


エストリアルの民逹は救助に来てくれている異国の者逹も交え、皆で瓦礫の食卓を囲みひとときの団欒を向かえた。


◇◇◇

東の大国、ルバール城では慌ただしい動きが見えていた。雨の中を走り回る足音が飛び交う。精鋭隊長の号令で城の隊員達が装備を整えあちらこちらに散らばっていた。

目的は行方不明になったアルを捜し出す為だ。

果たしてどういった姿で居なくなってしまったのか…。

「こんな時に墓荒しか!?」

「さあわからんっ、とにもかくにも早く捜し出さなきゃならん!取り合えず遺体は青いワンピースを着てる可能性があるって…」

「男なのになんでワンピース!?」

「さ…あな……と、とにかく急ぐぞ!!」

疑問は尽きぬ。名目は遺体捜索となっているが集まった隊員達は何が何だか解らぬまま、その捜索に駆り出されていた。

「ロイすまなかった、待たせたな」

「ああ、詫びは後にしてくれ!!」

正門に来たルイスに言うなり直ぐにロイドは黒馬にハッ!と声を掛けて腹に合図を送った。高いいな鳴きを上げ、精悍な黒馬は後ろ足で大きく立ち上がる。

ルイスが自分の愛馬に跨がった瞬間にロイドは待ちきれずに黒馬を走らせていた。

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