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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第27章 名もなき村


アルは真っ直ぐに前を見据える──

「剣を……」

「……?…」

「宝剣を……」

呟きながらアルはハッと目を開いた。

「あたしの宝剣はどこに!?──」

「──……剣か…」

アルは目の前にいたロイドの腕をガバッと掴んだ。

ロイドはアルに急に問われ記憶を手繰る。

「剣は確か──」

「遺跡の湖だ…」

考えるロイドの横でルイスは言葉と同時に腰を上げた。

「アルがティールと一緒に剣を持って立っていた場所だ」

「ティール!?」

ルイスの説明にアルは尋ね返す。

「アル、今から行けるか?」

ロイドに聞かれ、アルはしっかりと頷く。

「よし、ティールのことは行きながら話す!取り合えずあの剣はアルにしか持てない。直ぐに馬車を出す」

ルイスは手早く行動に移した。慌ただしく扉に手をかけるとルイスが力を入れる前に強引に扉が開かれる。

その勢いに目を見張ると入口に居たレオが吠えた。

「おらぁっ!──
テメェらは俺様にアルの面会もさせねえつもりか!?
一帯、俺様のアルをどこに連れて行きやがるってんだ!?あっ!?」

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