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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第27章 名もなき村


「──ふ、…使いこなせなきゃ…か」

呟くとレオは腕を組み前を見据え笑みを浮かべた。

「やってやろうじゃないか?あ?…その力を手に入れてあのクソ気味悪りぃ化けもんぶった斬ってやるっ!なあ、アル…」

そう言い切るとアルに向き直り華奢な顎に手を添えた。

「アイツを片付けたら直ぐに婚儀の続きと行こうぜ──」

「え…」

アルと同時に回りの皆も口を開ける。


そして顎先を摘まんだまま誘うような視線をレオは投げ掛けた。

「──また…二人で風呂に入って躰を清めなくちゃなんねぇしな…」


「──…風呂っ!?」

ロイドは目を見開いた──

アルは焦りまくりレオの口を慌てて塞ぐ。

だがもう遅かった…

驚いた表情から見る間にロイドの形相が変わっていく。

「風呂ってのはなんだ…」

静か過ぎる声は低すぎて上手く聞き取れない。

「“また”風呂ってのはどういう意味だ…」

ロイドは繰り返してアルを険しい目で見つめた。

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