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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第27章 名もなき村


「あ、あのっ…」

あまりにも突然の暴露で言い訳が出来ない。アルが焦れば焦るほど、車内の空気は変わっていく──

塞いだ手を退けるとまた何か余計なことを言いそうだ。

そんなレオにアルは困惑していた。


だ、誰か助けてっ…

すがりたい思いで助けを求めたアルは、自分を凝視するルイスと目があった。

驚いた視線を徐々に曇らせ、ルイスは複雑な表情を浮かべている。


その視線にアルは「え…」と一瞬戸惑っていた…

アルと目が合いルイスは直ぐに視線を反らす。


「アルッ!“また”ってなんだっ!?」

傍らでロイドは激しく追求した。


風呂ってなんだよっ…

いっこうに答えないアルにギリッと歯を噛む。

気になって気になって仕方がない。

アルはレオの口を塞いだまま間近で唇をパクパク動かしながら声に出さず必死にレオに訴えた。


やめてっ…

お願いだからこれ以上言うのやめてっ…


レオは真っ赤になって自分の唇を塞ぐアルを妖しく見つめた。

「──…やっ……」

そんなレオの口に被せたアルの手がピクリとする。

レオっ…やめてっ!


アルはまた必死になって口を動かす。

熱い息を受けながらアルの手の平をレオの舌が撫でていた。

手を放せないのをいいことにレオは調子に乗って愛撫を繰り返す。

濡れた舌先が擽るように柔らかなアルの手の平を這い回っていた。

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