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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第27章 名もなき村


「チャクラだな、精神を司り真実を見極める眼。俺たちは三の眼をアジナって呼んでるが──この壁画の守護神それぞれの額に俺たちの右手をかざせってこったろ…」

「なるほどな…やってみるか」

ルイスの言葉にみんな頷いた。

三角形を結ぶように描かれた三体の守護神の壁画の前に三人は立つ。

それぞれが守護神の“三の眼”と呼ばれる額に認めの印を刻んだ右手をかざすとアルは宝剣を鞘からゆっくりと引き抜いた──

少しばかりの緊張が漂う。



“さすれば道が開かれよう”



それは一体どこへ通じる道なのか?

剣を天に掲げた先に何が起きるのか──


何一つわからぬまま確かめなければならない。


アルはごくりと喉を鳴らす。

そして剣の先を天に掲げた──


三人の刻印が輝き始め、アルの剣の柄に付いていた宝玉も眩く光を漏らす。

赤、蒼、緑、その輝きはアルの掲げた剣先へと集まり一つに重なった。

その光はやがて静かに消えていく……


「……・・・」

一分の沈黙がその場を支配していた。

「どうだ、なにか起きたか?……」

痺れを切らして壁画に手を宛てたままレオが振り返る。

アルと子供達はゆっくりと首を横に振った。

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