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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第27章 名もなき村
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「いったい昨夜の揺れは何だったのか──
今朝、街の様子を窺えば民の者は皆、口を揃えて地震のような揺れは何もなかったと申したそうだ。
たしか、貴殿達も揺れは感じなかったと言っておったな?」
早朝から開かれた会議で昨夜、城を揺るがした地鳴りについて話し合いが進められていた。
ブランデール国王は同じ頃、遺跡にいたルイス達に帰ってくるなり訊ねたがルイス達は不可解な表情で首を横に振るばかりだったのだ。
「妃奈乃は事が動き始めたといっておったがどういう意味かは何も語らなかった…」
カムイは腕を組み静かに語る。
「──…街に異変がなければ問題はこの城内のどこかにあるということか?」
ルイスも溜め息をつきながら腕を組む──
「タイミング的には俺達が遺跡の壁画で道を開く儀式をした時間と重なっているようにも思うが…」
「うん、そうだね…」
ルイスの呟きにアルも頷く。
「城を──…今一度、隈無く調べてみるしかあるまいな」
ブランデール国王の言葉に勇者として選ばれた三人とアルが腰を上げていた。
「いったい昨夜の揺れは何だったのか──
今朝、街の様子を窺えば民の者は皆、口を揃えて地震のような揺れは何もなかったと申したそうだ。
たしか、貴殿達も揺れは感じなかったと言っておったな?」
早朝から開かれた会議で昨夜、城を揺るがした地鳴りについて話し合いが進められていた。
ブランデール国王は同じ頃、遺跡にいたルイス達に帰ってくるなり訊ねたがルイス達は不可解な表情で首を横に振るばかりだったのだ。
「妃奈乃は事が動き始めたといっておったがどういう意味かは何も語らなかった…」
カムイは腕を組み静かに語る。
「──…街に異変がなければ問題はこの城内のどこかにあるということか?」
ルイスも溜め息をつきながら腕を組む──
「タイミング的には俺達が遺跡の壁画で道を開く儀式をした時間と重なっているようにも思うが…」
「うん、そうだね…」
ルイスの呟きにアルも頷く。
「城を──…今一度、隈無く調べてみるしかあるまいな」
ブランデール国王の言葉に勇者として選ばれた三人とアルが腰を上げていた。