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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第27章 名もなき村


神の化身の姿となったティールはアルを見つめる。

「神の従者──そして三の勇者達よ──地下道へ降り、最深部までつき進むがいい──……」

「──…最深部?…やはり、何かあるんだな!?」


尋ね返したロイド達に答えぬまま、入り口前を立ち塞いでいたティールは先へ急げと言わんばかりに道をあける。


アルの剣でしか開けられなかった筈の大樹の根元にある扉──

それはアル達を歓迎するかのように独りでにゆっくりと開いていった。

「行けばわかるってことか」

呟いたルイスはよしっと声を上げ、一番に扉を潜った。

最後尾から入ってきたレオは螺旋階段を降りながら地下道全体を見回す。

「これは元からあったのか?それとも湖の遺跡みたいに突然湧きやがったか?」


「それはわからん──…この大樹自体が二千年以上もの時を生きてきている…俺達が見付けた時は入り口の扉は最初からあった。……扉の鍵を開ける謎をアルが解いただけだが……」


光りゴケの洞窟のアーチを抜けるとルイスはレオの質問に答えていた口を途中で止めた。

最深部へと辿り着いたルイス達は辺りを見回す。

「さあ──っ…一体この後はどうしたらいいんだろうな…」

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