この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第27章 名もなき村
・
予想に反して何も起こっていない地下道最深部──
ルイスは溜め息をついて腰に手を当てた。
アルやロイド達は辺りを歩き回る。
「これはなんだ?」
紋章が画かれた肌色の大理石の床。その真ん中にポツンとある腰程の高さの石柱、そこに近付くとレオは尋ねながら平らな上に手を乗せて寄り掛かった。
「最初ここに着たときにその上に伝承の書物があったの…」
アルは遠くから答えながら振り返り、石柱の上に置かれたレオの手にハッとした。
無骨な手の甲が蒼く光りを放つ。
釘付けになったアルの視線に気付き、レオもそれに目を向けて声を上げた。
「ははあ…次の鍵はこれだな」
ルイスとロイドも近付くと当たり前のようにその上に手を乗せた。
石柱の上に並んだ三人の手の甲が勇者としての刻印の色を眩く放ち始める──
「まだ何か足りないらしいな…」
ロイドが言うとルイスがアルに目配せした。
アルは無言で頷く。そして前に透明の壁で保護されていた書物を手に入れた方法を試みるように剣を構えていた。
石柱の側にある大理石の床に画かれた紋章の図。その真ん中にある亀裂にアルは剣先を真っ直ぐに立てて当てがうと、スーッと挿し込んでいく──
予想に反して何も起こっていない地下道最深部──
ルイスは溜め息をついて腰に手を当てた。
アルやロイド達は辺りを歩き回る。
「これはなんだ?」
紋章が画かれた肌色の大理石の床。その真ん中にポツンとある腰程の高さの石柱、そこに近付くとレオは尋ねながら平らな上に手を乗せて寄り掛かった。
「最初ここに着たときにその上に伝承の書物があったの…」
アルは遠くから答えながら振り返り、石柱の上に置かれたレオの手にハッとした。
無骨な手の甲が蒼く光りを放つ。
釘付けになったアルの視線に気付き、レオもそれに目を向けて声を上げた。
「ははあ…次の鍵はこれだな」
ルイスとロイドも近付くと当たり前のようにその上に手を乗せた。
石柱の上に並んだ三人の手の甲が勇者としての刻印の色を眩く放ち始める──
「まだ何か足りないらしいな…」
ロイドが言うとルイスがアルに目配せした。
アルは無言で頷く。そして前に透明の壁で保護されていた書物を手に入れた方法を試みるように剣を構えていた。
石柱の側にある大理石の床に画かれた紋章の図。その真ん中にある亀裂にアルは剣先を真っ直ぐに立てて当てがうと、スーッと挿し込んでいく──