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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第28章 女神の降りる丘
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青い空の真下。そよぐ爽やかな風が、ティムのこめかみを伝う冷や汗を撫でていった。
「ティムーっ…」
遠くで一生懸命に呼ぶ声がしている。その声を尻目にティムは大きな生唾をゴクリと飲み干し頭上を見上げていた。
「あ、ティムあんなとこにいた」
馬小屋の裏へと回り、ちらりと見掛けたティムの姿に気付く。マークは、たまたま探し当てたティムの元へ駆け寄った。
「あ、ティールっ…」
傍まで行けばティムの真ん前にティールが立っている。丁度そこはあの千年樹の真下だ。
「どうしたのティム? ティールが何かしたの?」
「……わかんねえっ…わかんねえけど、コイツ、オイラに何か言いたそうにするから後を着いてきたらここに…っ…」
ティムは説明しながらまたゴクリと唾を飲んだ。
マークはティムとティールを交互に見つめる。
「……ここに……入れってことかな……」
マークが何となく口にした言葉に普通の馬の姿のティールは急に鼻を鳴らして首を振った。
「わ、っ…あっ…」
「ちょっ…なにすんだティールっ…」
ティールはティムとマークを鼻で押し、千年樹の地下道へと二人を追い込む。
青い空の真下。そよぐ爽やかな風が、ティムのこめかみを伝う冷や汗を撫でていった。
「ティムーっ…」
遠くで一生懸命に呼ぶ声がしている。その声を尻目にティムは大きな生唾をゴクリと飲み干し頭上を見上げていた。
「あ、ティムあんなとこにいた」
馬小屋の裏へと回り、ちらりと見掛けたティムの姿に気付く。マークは、たまたま探し当てたティムの元へ駆け寄った。
「あ、ティールっ…」
傍まで行けばティムの真ん前にティールが立っている。丁度そこはあの千年樹の真下だ。
「どうしたのティム? ティールが何かしたの?」
「……わかんねえっ…わかんねえけど、コイツ、オイラに何か言いたそうにするから後を着いてきたらここに…っ…」
ティムは説明しながらまたゴクリと唾を飲んだ。
マークはティムとティールを交互に見つめる。
「……ここに……入れってことかな……」
マークが何となく口にした言葉に普通の馬の姿のティールは急に鼻を鳴らして首を振った。
「わ、っ…あっ…」
「ちょっ…なにすんだティールっ…」
ティールはティムとマークを鼻で押し、千年樹の地下道へと二人を追い込む。