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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第28章 女神の降りる丘
ここにきて思わぬ条件を突き付けられてしまった……。
せっかく生き返ったアル。
愛しくて可愛くて
おそらくこのまま月日を重ねれば……
もっと美しく成長していくであろう少女──
その少女が永遠なる乙女でいなければならぬということは……
もちろんあ〜んなことや、こ〜んなことが出来ぬということだ……。
わめき散らし、レオは肩で息を切らすと睨むように女神を見上げる。
女神は、すうっと高く浮上すると頭上から声を響かせた。
“従者はこの世界を救う唯一の存在……”
「──……っ…それはわかってる!でもなっ」
“従者が神々の力を宿すには穢れなき器でなければいけません……”
「…っ…だからそれがどうにかならねえのかって俺様はっ……」
女神はレオの言葉を遮るように目を閉じて首を横に振る。
“神々の力はとても偉大──”
「……っ…」
“その力を我がものとして操るには強き心が必要……如何なる時も何にも屈することなく欲に溺れぬ強き心……もし、それをなくした時──従者は神々の力に耐えられず消滅してしまうことになるでしょう……”
「──な、んだと……」
女神の口から聞かされた言葉に驚いたレオと同様に、ルイスもロイドも目を見開いていた。