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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第28章 女神の降りる丘
女神は勇者の候補である三人を真っ直ぐに見つめる。
“……そうならぬよう……従者を守るのもまた……勇者の役目……”
「……!っ…」
“邪悪に染まる闇の王。その力に敵うは光の剣と我々神々の力──……光の剣には12神の力を半分。従者にも神々の力を半分──…その二つの力が一つになった時──神の真の力が生まれるのです……”
女神は言い聞かせるようにルイス達を見つめると、アルに言った。
“剣をこちらへ……”
アルは戸惑いながらも背中に背負った宝剣を女神に差し出す。
「あっ…」
急にアルの手から放れると、宝剣は女神の真ん前で宙に浮いていた。
四人は固唾を飲んでその光景を見守る。
そんな中、きゃっと小さな悲鳴を上げたアルの身体もゆっくりと宙に上がっていく。
両手を広げた女神の前までくると、直立する剣と重なるようにアルの身体も浮いていた。
“剣の力は従者自身の心次第──…”
「──…!っ…」
“心に迷いや弱さが招じると剣は本当の力を奮うことができません……”
アルは言われてゆっくりと目を見開いた。
“……そうならぬよう……従者を守るのもまた……勇者の役目……”
「……!っ…」
“邪悪に染まる闇の王。その力に敵うは光の剣と我々神々の力──……光の剣には12神の力を半分。従者にも神々の力を半分──…その二つの力が一つになった時──神の真の力が生まれるのです……”
女神は言い聞かせるようにルイス達を見つめると、アルに言った。
“剣をこちらへ……”
アルは戸惑いながらも背中に背負った宝剣を女神に差し出す。
「あっ…」
急にアルの手から放れると、宝剣は女神の真ん前で宙に浮いていた。
四人は固唾を飲んでその光景を見守る。
そんな中、きゃっと小さな悲鳴を上げたアルの身体もゆっくりと宙に上がっていく。
両手を広げた女神の前までくると、直立する剣と重なるようにアルの身体も浮いていた。
“剣の力は従者自身の心次第──…”
「──…!っ…」
“心に迷いや弱さが招じると剣は本当の力を奮うことができません……”
アルは言われてゆっくりと目を見開いた。