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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第28章 女神の降りる丘
「なんでここに…っ…」
「それが……」
叱りそうな勢いで、心配しながら口にしたアルにティムは、ティールに連れて来られたことをアルに語った。
「なんでこの子達まで……」
「神の化身であるあいつが連れてきたならそれなりの意味があるはずだ……」
できれば巻き込みたくはない。そう思いながら呟くアルにルイスは諭す。
ティムはルイスの言葉の後に「あ!」っと急に声を上げていた。
「どうしたティム?」
「マークが本を見つけたんだ!」
「マーク?……っ…マークも来てるのっ!?」
ルイスの顔を見上げて言ったティムの言葉にアルはまた驚く。
「本?」
ルイスはティムに聞き返した。
「うん!兄ちゃん欲しがってただろ!?マークが長の家で見つけたんだ!こっち」
「…おっと……」
マークに急に手を引かれ、ルイスは連れて行かれる。
アルは長の家と聞いて、ピンときていた。
「伝説の書のことね!」
「そう!今マークが長の家で読んでる!」
離れたところから問い掛けたアルにティムは大きな声で返していた。
「向こうになかった書物の続きか!」
ロイドも何の話か理解して口にすると、ルイス達の後を追った。