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[続]天地を捧げよ〜神剣伝説〜
第6章 秘めごと


アルはルイスの言葉にハッとしてあの日の事を思い返す。

そして、アレンの言葉が脳裏をかすめた‥


『借りは倍返しがモットーの方です。忘れた頃に必ず‥』


「‥‥ぅっ‥ヒック‥
でも‥あれは‥隊長サンが‥」

‥隊長サンがあんなことっ


涙ながらに訴えるアルにルイスは冷たく言い放つ

「隊長サンがなんだ?

あ‥?‥いい加減、泣きやまないならあの日の続きを無理矢理するぞ‥‥」


ルイスはアルの上に股がったまま不敵な笑みを浮かべる──

そして、腰のベルトに手をかけた‥

「―――っ‥!!」

慌てるアルの瞳からは次第に涙が枯れていく


ルイスにはいつもの冷静さと余裕が戻っていた


「そんなに慌てるな
これも冗談だ‥‥ 」

ルイスはそう言いながらアルを起こすとベッドを降りてアルに棒を渡した

「‥なにこれ?」

「杖がわりに使えよ、自力じゃ無理だろ?」

棒には懲罰用と書かれ、かなり使い込まれている


「ありがと。」

アルは棒を受け取りヒールを包んだショールを風呂敷袋のように肩に背負った‥

「まるで傷ついた旅人だな‥」

その姿にルイスはボソッと呟く

「今日はいっぱい傷ついたもん!!」

「‥」

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