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MY GIRL
第2章 出会い
「っ、蓮!びっくりしたぁ…」
「何。何してんの?」
なぜか上半身裸の弟が後ろからあたしに覆い被さるように立ってて、びっくりして変な声が出てしまった。
「もお、驚かさないでよぅ」
「悪ぃ悪ぃ。さっきなんか騒いでなかった?大丈夫?」
「騒い…?」
騒いで、って…
…あ!
「あっ、ああっ!いや違うよ、大丈夫!」
両手を思いきり振って否定したあと、はっと気付いて蓮の腕を引く。
「ねっ…ねえっ、あの…高宮?さんて人…うちに居候するって話、お母さん達から聞いてた…?」
「ああ、うん」
「…!?」
あっさり頷かれたことに驚く。
夢じゃなかったんだ…
「…え、前から言ってたじゃん」
「ほんとに…?全然記憶になくて…」
「親戚の子預かることになったからって。あのとき姉ちゃんもいたと思うけど」
「ええー…?」
考えるけど、全然記憶にない。
「今日の朝も言ってたしな、今日からだからって。俺さっき挨拶してきたよ。すごいよな、どえらいイケメンじゃん?芸能人かと思った」
「あたしも思った…かっこいいよね」
「あれはモテそうだし、女食いまくってそう」
「うんすごく学校でモテてる…」
「ああ、有名な人なの?」
「モテてる…し、女嫌い?で有名だったと思うんだよね」
「へー…」
女嫌いねえ、と呟いて遠い目をする蓮。
あたしはその目の意味が分かってしまっているから何とも言えない。
は、話を逸らすことにしよう。
「ねえ蓮」
「ん」
「何で上…裸なの?」
「ん?ああ」
無表情で自分の部屋の方に顎をしゃくる蓮。
「…、あ、へえ、…、なるほど…」
「何その反応」
「蓮も大変だね」
「…、大変…」
少し首を傾げて、やがてにっこり笑う。
「まあお互い様なんじゃない。求めるものの方向が同じで」
求めるもの…か。
蓮はあたしとは別の中学に行ってて、入学当時は幾度となく交際事情で家にトラブルを持ち込んでいた。
モデル顔負けのスタイルと端正な顔、頭脳は…どうなのか分からないけどスポーツも万能で、中学生にして180cmを越える身長がある蓮は、同年代の中でもいろいろずば抜けていた。
「何。何してんの?」
なぜか上半身裸の弟が後ろからあたしに覆い被さるように立ってて、びっくりして変な声が出てしまった。
「もお、驚かさないでよぅ」
「悪ぃ悪ぃ。さっきなんか騒いでなかった?大丈夫?」
「騒い…?」
騒いで、って…
…あ!
「あっ、ああっ!いや違うよ、大丈夫!」
両手を思いきり振って否定したあと、はっと気付いて蓮の腕を引く。
「ねっ…ねえっ、あの…高宮?さんて人…うちに居候するって話、お母さん達から聞いてた…?」
「ああ、うん」
「…!?」
あっさり頷かれたことに驚く。
夢じゃなかったんだ…
「…え、前から言ってたじゃん」
「ほんとに…?全然記憶になくて…」
「親戚の子預かることになったからって。あのとき姉ちゃんもいたと思うけど」
「ええー…?」
考えるけど、全然記憶にない。
「今日の朝も言ってたしな、今日からだからって。俺さっき挨拶してきたよ。すごいよな、どえらいイケメンじゃん?芸能人かと思った」
「あたしも思った…かっこいいよね」
「あれはモテそうだし、女食いまくってそう」
「うんすごく学校でモテてる…」
「ああ、有名な人なの?」
「モテてる…し、女嫌い?で有名だったと思うんだよね」
「へー…」
女嫌いねえ、と呟いて遠い目をする蓮。
あたしはその目の意味が分かってしまっているから何とも言えない。
は、話を逸らすことにしよう。
「ねえ蓮」
「ん」
「何で上…裸なの?」
「ん?ああ」
無表情で自分の部屋の方に顎をしゃくる蓮。
「…、あ、へえ、…、なるほど…」
「何その反応」
「蓮も大変だね」
「…、大変…」
少し首を傾げて、やがてにっこり笑う。
「まあお互い様なんじゃない。求めるものの方向が同じで」
求めるもの…か。
蓮はあたしとは別の中学に行ってて、入学当時は幾度となく交際事情で家にトラブルを持ち込んでいた。
モデル顔負けのスタイルと端正な顔、頭脳は…どうなのか分からないけどスポーツも万能で、中学生にして180cmを越える身長がある蓮は、同年代の中でもいろいろずば抜けていた。