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MY GIRL
第2章 出会い
「えと…あの、何で、あたしの家なんですか?」

その言葉に先輩はあたしをじっと見つめた。

吸い込まれそうになるほど澄んだ茶色い瞳。

綺麗だなぁ…

そう思いながら見つめてると。

「…、…親戚、だから」

少し俯いた先輩が、ボソッと呟いた。

し、親戚だったんだ。

それも初めて聞いた…

親戚にこんなかっこいい人がいたのか…知らなかったな。

「まあ、1年間…だから。よろしく」

「…はぁ。よろしくお願…って、1年間!?」

「うるせぇな」

えっ長…長くない?

眩暈がする…

そんな長い間、同じ屋根の下にこんな完璧なイケメンがいるのか…

「…あ、えと…親に確認してきてもいいですか?」

「…勝手にすれば」

ん…?さっきとえらい対応が違うな…

やたら冷たい先輩に首を傾げながら部屋を出て、ふと自分の格好を見下ろしてぎょっとした。

…何これ!?えっ!?

下着見えちゃってた!

いつの間に脱がされてたの!?

ありえないっ…こんな格好で人の前にいたらそりゃああんな冷たい対応されちゃうよ!

慌ててボタンを留めて、いつもの弟2人の言葉を思い出す。

学校へ行く前や帰ってきてから、普通に2個か3個ボタンを開けてるあたし。

「姉ちゃんおっぱい見えるよ」

とか

「そんなそそる格好してたらその内食われるぞ」

なんて言われるけど、だってみんなも開けてるしなー、って全く聞く耳持たないでいた。

家族以外の男の人に改めて言われたら、今まで平然と開けてたのが急に恥ずかしくなってきちゃった…

…ひゃー!

これから気をつけよう。

後で先輩に謝らなきゃな…

そう考えながら、お母さんに電話して聞いてみると。

「あれ、言ってなかったー?ごめんごめん」

なんて軽く言われて。

…悪い夢見てるんだ。

深呼吸して入ったら、いつも通り誰もいないはず!

そう信じて扉の前で深呼吸し、扉を開けると。

「…!」

いない!

やっぱり夢だったんだ!

「…そ、そうだよね。だって何でわざわざあたしの部屋に、…ぃひゃっ!?」

「何見てんの?」

突然背中に触れたものに振り返ると。


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