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MY GIRL
第10章 熱
美咲の唾液で濡れた指での扱きは、いつも以上に欲を揺さぶった。

念入りに手を洗ってキッチンに行き、用意してくれていたお粥と氷袋にお茶のペットボトルを美雪さんから受け取り、美咲の部屋に戻る。

「…大樹ぃ?大樹はー…?んん…、大樹ぃ…」

俺を呼ぶ声が聞こえて、急いで美咲の元に向かう。

「ん、ここにいるよ。これ当てとけ、後冷たいお茶」

「んぅ…」

ぼんやりと開かれた潤んだ瞳に俺を映す美咲。

その口角が緩やかに持ち上がり、思わず生唾を飲み込む。

…エロいんですが。

「…、ねぇねぇ…」

掠れた甘い声に、身を乗り出して美咲を見つめる。

「何?どうした」

「ちゅう、して…?」

「…っ!?」

何言い出すかと思えば…

「大樹ぃ、ちゅー…」

「…っ」

…いやいや。

相手は病人。

キスなんかしたら尚更熱上がるだろ…

「ダメ。熱下がったら好きなだけしてやるけど、今はダメ」

絶対キスだけじゃ足りねぇし。

そう言う俺をじっと見つめてくる美咲。

「…ちゅう?」

「ダメ」

「ちゅーっ」

「ダーメ。ネズミかお前は」

「む…ぅ、ちゅうっ!」

「だっ、…!」

美咲を覗き込んでた俺の首に素早く腕を絡め、強く引き寄せられて深く唇を塞がれた。

「なっ、…ん」

離れようとするが、いつもか弱い癖に、どこから出てきたのかと思う程強い力にされるままになる。

完全に移ったな…風邪。

まぁ構わないけど。

理性を失ってる美咲。

相変わらず俺を離してくれない。

その内俺まで美咲に跨って、濃厚なキスに応えてた。

また2人で学校休む羽目になるな…

真っ赤な顔で荒い息を吐きながら俺を涙目で見つめてて、パジャマは乱れて、口から唾液が垂れてる。

「…美咲。エロすぎる」

「…はぁ、はぁ…、…ん、…んぁ?」

「んぁじゃねぇよ…、お前熱出るとエロくなんのか?初めて聞いたわそんなの…」

「んゆ、もっとちゅうしてー…」

聞いてねぇ…

また細い腕を伸ばして俺の首に絡めてくる美咲。

…耐えろ。

相手は病人だから…

「んぁ、待って。暑い…」

「っ!?」

ブチブチブチッ!


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