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MY GIRL
第13章 誓い
そして、ある日の事。

8時に起きちゃった…あはは。

目覚ましが鳴らなかったみたいで、見てみると夜中の3時20分で止まっちゃってた。

遅くまで勉強してたから…とか、目覚まし時計が壊れてて起きられなかった…なんて言い訳にならない。

くわえて、お母さんは夜勤でいない今日。

学校、30分から始まるのに…

どこかの猫型ロボットのあのピンクの扉でもないと、絶対1限目に間に合わない。

仕方ない…電車で行こう。

ため息を吐いてベッドを抜け、いそいそと準備を始める。

…そうだ、今日はお弁当も作ってかなきゃいけなかったのに。

コンビニ弁当か…なんて思いながら歯を磨き、制服に身を包んだ。

「行ってきまーす」

誰もいない家に向かって声をかけ、鍵をかけてポストに入れた。

てくてくと歩いて、徒歩5分程の駅に着く。

30分ごとに出てる、学校の最寄り駅行きの電車。

よかった…あと5分もしない内に来る。

人が疎らなホームに行き、ベンチに座った。

…あ、そうそう。

ミュージックプレイヤーで音楽を聴きながら、スマホを取り出す。

「これから毎日学校行く時と帰って来た時、必ず行ってきますとただいまのメールしろよ?」

大樹の東京行きの見送りの時。

電車が来る直前、真剣な表情でそう言ってた大樹。

その後、気が遠くなる位激しくて長いキスをされて、息が出来なくなる位強くあたしの体を抱き締めて、電車に乗って行っちゃったんだよね。

周りに人沢山いたから凄く恥ずかしかったけど、凄く愛されてるなって思った…

「家出る時じゃないけど…行ってきますっ」

そう言って送信し、丁度来た電車に乗り込んだ。



























雄輔SIDE


授業中、頬杖をついて隣の席を見つめた。

今日、来ねぇのかなー…

なんて、無人の席の主に思いを馳せる俺。

その席に普段座っているのは、この学校でおそらく一番可愛くてモテる、吉岡美咲。

俺が好きな女の子。

いや、好きだった…の間違いかな。


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