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MY GIRL
第14章 サプライズ
美咲SIDE
「…ん、」
重い瞼をゆっくり上げる。
すぐ目の前には、肌色の胸。
…大樹の胸だぁ。
嬉しくなって、強く抱き着いてすりすりする。
てかあたし達…お互い果てたままだから、まだ繋がってるんだ…
…今何時だろ。
あたしの体を抱き締めてる、大樹のがっしりした腕。
その腕を少しずらして、ぼやける目を細めて時計を見る。
6時ちょっと前…か。
余り寝ずに目が醒めたのかもしれないな。
だってずっと愛し合ってたから、何時か分かんないけど遅い時間に寝たもん。
でも…何だろう。
きっと数10分しか寝てないんだ。
なのに凄くすっきりしてる体は、色んな迷いや悩みから解き放たれたからかもしれないな。
そんな事を呑気に考え、大樹の胸板に顔を埋める。
…二度寝出来ない位頭冴えちゃったな。
小さくため息を吐いて、腰を動かして大樹の中から抜けた。
くちゅ、と音がして、ストッパーをなくした精液があたしの膣から溢れ出すのを感じる。
次はこの腕どかさなきゃ。
大樹、起きないかな…?
そう思いながらもぞもぞと体を動かす。
体を下に動かしてると…大樹の体が動いた。
あ…起きたかな?
「大樹、おは…っきゃ!」
素早く反転させられ押し倒されて、びっくりして目を見開く。
考える暇も与えられず、貪るようにキスされた。
あ、朝からこんなキス…!
起きたばかりで冴えきってない頭に、大樹のキスは強烈すぎて。
かなり長い時間…ほんとは短かったのかもしれないけど暫く口内を犯され、ぐったりとして目を閉じる。
「…また暫く、会えなくなるかもしれねぇんだよ」
その言葉に目を見開いて大樹を見つめる。
憂いを帯びた二重の目。
その瞳に、眉を下げたあたしが映ってる。
「会社から連絡入ってた。これから暫く忙しくなるって…」
…大樹がそう言うんなら、本当に暫く会えないのかもしれない。
大樹の首に腕を巻き付けて、引き寄せてキスした。
寂しい…けど、将来一緒になる事を考えたら、全然寂しく…ないよ。