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MY GIRL
第17章 浮気疑惑?
美咲!?

蒼汰の傍にいる筈のその姿を探したが、…いない。

まさか…誤解された?

扉を閉めて行ってしまった蒼汰。

「蒼汰!待て…っ」

「大樹くんっ」

突然掴まれた腕を乱暴に振り払う。

「マジ誰だお前。出ていけ!」

「え…?大樹くん、さっきあたしに…」

「気安く呼ぶんじゃねぇ、キモいんだよ!早く消えろ」

近寄って来る女の肩を押して離し、脱ぎ散らかされた女の服を拾い集め、尻餅をついた女の腕を服越しに掴んで部屋から追い出す。

また尻餅をついた女が俺にしがみついてきた。

「待ってよ大樹くん!どうして!?あたしに愛してるよって言ってくれたじゃない!」

「マジで消えて…勘違いも大概にしろ」

乱暴に振りほどいて部屋の鍵を締める。

誰が美咲以外の女にそんな事言うんだよ。

早く追わねぇと。

泣き出した女を放って、エレベーターのボタンを連打する。

外に出て、何も手がかりがない為ひたすら走って探し回った。

どこに、行った…!?

起きがけに走った為すぐに息が上がってしまい、口の中がカラカラになる。

それでも探し続け、…ふと、視界に妖しいネオンが光る建物が入った。

…考えたくない。

でも…

そこを目指して走り、入り口にいる男女を捉えて…

「っ美咲!」

蒼汰に肩を抱かれてた美咲を抱き寄せ、深く唇を塞いだ。

めちゃくちゃに舌を絡め、口内を貪る。

思わず本気を出してしまい、唇を離すと俺に力なく寄り掛かってきた美咲。

呆れたように俺らを見てた蒼汰に視線を向けると、ため息を吐かれる。

「…来るの遅いですよ大樹さん。後数秒で俺のもんになってましたよ、美咲」

「…っ、ごめん…」

「…つーか、何なんですか?誰だよ、あの女」

「誰って言われても、全く知らねぇんだ。なぜか部屋にいて…」

「はぁ!?言い訳すんならもっと巧い言い訳しろよ」

「や、マジなんだって…」

「つーか…部屋、鍵開いてたんですけど。不用心にしてるからこんな事になるんだろ?」

かなり冷たい口調で俺に吐き捨てる蒼汰。

涙を流しながら俺を見上げる美咲。

何で俺…こんな顔させてんだよ。

そもそも、何で知らねぇ女が俺の部屋に…

…ん?

ふと、うろ覚えだけど会社を出た時に話しかけてきた女を思い出した。


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