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MY GIRL
第17章 浮気疑惑?
涙腺が緩み、俺の目から涙が零れた。
なぁ…
俺って…、生きてる価値あんのかな…
美咲と、一緒にいる価値あんのかな…?
大学まで同じにしてさ?
死ぬ程勉強頑張ってさ?
俺は一体、美咲に何を望んでる訳?
美咲は大樹さんしか見てないのに。
大樹さんしか見えてないのに。
俺がほしいのは美咲の心だよ。
大樹さんに向ける美咲の思いを、俺に向けてほしいんだよ。
でも、
「…っ」
でも…
嗚咽を洩らさないよう、しっかりと口を押さえ。
体を震わせて涙を流した。
じゃあ、美咲から離れればいいじゃねぇか。
そんな考えも出てくる。
けど…
無理なんだよ。
理由なんて分からない…
美咲が決して俺の事を見てくれなくても、美咲から離れる事だけはしたくない。
美咲の傍に、いてぇよ…
「…くっ、う…」
…助けて。
誰か俺を助けて。
もう俺、分かんねぇ…
力なく立ち上がり、フラつきながら階段を降りてマンションを出た。
駅に着くと適当な値段の切符を買い、ホームに立つ。
…あ
このまま、さ…電車来た所に飛び込むってのはどうかな。
そしたら、痛みなく…今の俺の張り裂けそうな心の痛みもぜーんぶなくなるだろ?
それがいいじゃん…
「ははっ…」
小さく笑いを零し、大樹さんにだけでもメッセージを送って死のうと、ポケットからスマホを取り出す。
メールやLINEが幾つか来てて、その中に…大樹さんからのメールがあった。
「…っふ。ははっ…」
内容に笑みが溢れる。
送信時間は、俺と美咲がお土産について言い合ってる頃だろう時間。
あんなやり取りにヤキモチ妬いてどうすんだよ大樹さん…
もっとイチャつけばよかった。
やーめよ…メール送んの。
そう思って大樹さんからのメール画面を閉じようとして、…気付いた。
下にまだ文がある?
呆れる位下までスクロールし、もうやめようかと指を離した時。
表れた一文に、笑みがこぼれた。
「でも、ありがとう。頼りにしてる」
たったこれだけ。
だけど説得力のある、優しい言葉。
狡いな…ほんと。
その一文を眺めてる俺の前に電車が滑り込んでくる。
俺が、いなくても。
お幸せにな…
心の中で呟き、電車に乗り込んだ。
なぁ…
俺って…、生きてる価値あんのかな…
美咲と、一緒にいる価値あんのかな…?
大学まで同じにしてさ?
死ぬ程勉強頑張ってさ?
俺は一体、美咲に何を望んでる訳?
美咲は大樹さんしか見てないのに。
大樹さんしか見えてないのに。
俺がほしいのは美咲の心だよ。
大樹さんに向ける美咲の思いを、俺に向けてほしいんだよ。
でも、
「…っ」
でも…
嗚咽を洩らさないよう、しっかりと口を押さえ。
体を震わせて涙を流した。
じゃあ、美咲から離れればいいじゃねぇか。
そんな考えも出てくる。
けど…
無理なんだよ。
理由なんて分からない…
美咲が決して俺の事を見てくれなくても、美咲から離れる事だけはしたくない。
美咲の傍に、いてぇよ…
「…くっ、う…」
…助けて。
誰か俺を助けて。
もう俺、分かんねぇ…
力なく立ち上がり、フラつきながら階段を降りてマンションを出た。
駅に着くと適当な値段の切符を買い、ホームに立つ。
…あ
このまま、さ…電車来た所に飛び込むってのはどうかな。
そしたら、痛みなく…今の俺の張り裂けそうな心の痛みもぜーんぶなくなるだろ?
それがいいじゃん…
「ははっ…」
小さく笑いを零し、大樹さんにだけでもメッセージを送って死のうと、ポケットからスマホを取り出す。
メールやLINEが幾つか来てて、その中に…大樹さんからのメールがあった。
「…っふ。ははっ…」
内容に笑みが溢れる。
送信時間は、俺と美咲がお土産について言い合ってる頃だろう時間。
あんなやり取りにヤキモチ妬いてどうすんだよ大樹さん…
もっとイチャつけばよかった。
やーめよ…メール送んの。
そう思って大樹さんからのメール画面を閉じようとして、…気付いた。
下にまだ文がある?
呆れる位下までスクロールし、もうやめようかと指を離した時。
表れた一文に、笑みがこぼれた。
「でも、ありがとう。頼りにしてる」
たったこれだけ。
だけど説得力のある、優しい言葉。
狡いな…ほんと。
その一文を眺めてる俺の前に電車が滑り込んでくる。
俺が、いなくても。
お幸せにな…
心の中で呟き、電車に乗り込んだ。