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MY GIRL
第4章 関係
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*


「…あっつぅ」

いつもより長く入ったからのぼせちゃった。

頭くらくらするよう…

ぼんやりしながらいつものように、濡れた髪にヘアバンドを巻き、身体にバスタオルを軽く巻きつけた格好で脱衣所を出た。

リビングに巧がいてテレビを見てて、あたしを振り返って盛大なため息を吐く。

「…姉ちゃん。服着てから出て来いよ」

「んー…?着替え部屋に忘れてきちゃったの…」

「…、相変わらずだな…風邪ひかないようにしろよ」

「うん~ありがとう~」

巧は優しいな~。

そのまま自分の部屋に入り、クローゼットから下着を取り出そうとして…我に返った。

「っあ、~っ!」

そうだ、大樹がいるんだった!

こんな格好であたし…!

今更気づいても遅くて。

「おい待て、逃がさねえ」

「あっ…!」

慌てて部屋から出ようとしたあたしの肩を、ベッドから出た大樹に掴まれ、扉に押し付けられてしまう。

ヘアバンドから少し出てる髪から、肩に雫が落ちる。

やだ…どうしよう。

絶対顔赤い…こんな顔見られたくない…!

肩を掴んでた大樹の手がゆっくりあたしの腰に回り、左手はあたしを抱き締めるように肩に回った。

強く大樹の胸に抱き寄せられて首筋に顔を埋められ、声が出てしまう。

「ぁっ…ごめ、大樹、離し…っ」

「…なぁ美咲。誘ってんだよな?」

「ぇ…?」

大樹…声、怖い…

「違うっ…!あの、あたし…」

「俺が部屋にいないとでも思って安心してた?それとも誘ってくれてんの?…どっち?」

「…っ」

「どっちにしろ、危ない目に遭おうとしてること、ちゃんと分かって」

「っ、え…」

「俺は女嫌いだけど、性欲は人並みにあるよ。ちゃんと機能してんの。他の男が普段どんなこと思って生きてるか知らねぇけど、俺はお前と出会ってからえげつねぇことばかり考えてる。…男、なんだよ。…分かって?」

「っ…」

顔を見なくても分かる。

大樹が感情を押し殺して言葉を発してること…

そんな大樹に、何も言い返せない。

「俺のものにしたい。そう思ってお前といる俺から…何も感じねぇの?」

「ひゃ、あ…!」


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