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MY GIRL
第4章 関係
耳元にかかった熱い吐息に、つい反応して甘い声が出てしまう。

「…これ、ほどいてみ。どれだけの力の差か思い知れ」

「…っ!」

あたしの身体に巻き付く大樹の腕を離そうと試みる。

かなり力入れてるのに、大樹の身体はびくともしない。

「…え、それが本気?言っとくけどこれ触れてるも同然だぞ」

…嘘でしょ!?

「…く、~っ!」

何とかして離れようともがくけど、信じられないくらい身体が動かない。

「これでさ。こんなことされたらどうするつもり?」

「っ!あっ…!」

首筋に舌を這わされ、バスタオルの裾から大樹の大きな手が入ってきて、だんだん上に上がってくる。

「や…っ!あ、やめて…っひゃ…!」

拒絶しなきゃいけないはずなのに。

大樹に触れられたら、身体が熱い…

もっと、触れてほしい…

…だけど、大樹の手がある触れ方をした途端、急に昔の光景がフラッシュバックした。

…あ。

だめ…それは。

こうやってあたしは、あの人に…

そしてその後、その人は…

「…分かったか」

思い出しそうになったところで大樹の体温が離れていき、ホッとして息を吐く。

そのあたしの様子を見て眉をひそめる大樹。

「…あ?何ホッとしてんの?」

「っ…ぁ、あの…」

「さっき、言った通り。今から身体に教えてやろうか。男に隙見せたらどうなるか」

「え…?あっ!」

勢いよくベッドに押し倒され、大樹があたしの身体に跨る。

…目が本気だ。

怖い…!

「大…樹、…っや、…!」

深く重ねられた唇に、ずくん、と身体が熱く火照った。

あたしの口を無理矢理こじ開け、熱い舌が挿し込まれる。

だめ。

だめなのに…!

…気持ち、よくて…

「…っぷは、…は、はぁ…」

唇を離される頃には、まともな意識は奪われていて。

「だから言ったじゃん…男に隙見せたらダメだって」

「っだって、…っ」

生理的に溢れる涙を拭い、赤くなっただろう顔を隠す。

ごくりと口内に溜まった唾を飲み込んだ。

「その気になってねぇなら…その気にさせてやろうか」

「…っ!?」

再び深く重ねられた唇。

すぐに入ってきた舌に、逃げる間もなく絡め取られる。


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