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MY GIRL
第21章 新しい仲間達
「食べたいもの幾らでも食べていいからな」

「うんっ凄く嬉しい!色んな所連れてってね大樹!」

「勿論…どこへでも」

俺達は人が犇めく渋谷に降り立ち、雑踏の中に紛れていった。






蒼汰SIDE


「ようこそ蒼汰、我がマンションへ〜」

「…お邪魔します」

わざとらしく俺をエスコートして中に入れる翔を冷めた目で見つめる。

中に入り、早速感じた疑問に眉を顰めた。

「…何で女物の靴があんの」

「あぁ、彼女の私物。同棲してんだよ俺達〜」

ふーん。

嬉しそうに笑う翔に適当に相槌をうち、靴を脱いで敷居を跨ぐ。

…広くね?

2人でこの広さって…

「マンションってこんな広いもん?」

「だって東京だもん。しかも俺、結構いい所の坊ちゃんだから〜」

「…あっそ。ちょっと探検させて」

「ははっ、いいよ。…あっ!寝室はダメね?朝のままだから」

「…朝?」

「麻友との事後ね〜?」

「…」

隣の健からの言葉に、呆れつつ納得。

そして明らかに寝室だと分かる部屋以外を見て回り、その広さに驚愕。

…俺ん所も負けてないけどな。

J大に合格し、住む所に悩んでた俺。

美咲は大樹さんと同棲だし、同じマンションがいいけどかなり人気のマンションだから部屋空いてないだろうしな。

他を探すか。

そう思ってた俺に、自分達の住む隣の部屋を押さえておいてくれた大樹さん。

いつ死のうかばかり考えてた、美咲と一緒に東京に来たあの時。

…初めて、美咲の事以外で泣いた。

あぁ俺は本当に大樹さんに認めて貰えたんだ、って。

俺の事まで考えて貰える程親密な関係になれたんだ、って。

その部屋は1人で住むには少し、…いやかなり広すぎるけど。

で、たまに…たまーに、隣の2人の真っ最中の声が聞こえてくる、うん。

ベランダで洗濯物干してる時とかね。

リビングに戻ると、2人が興奮気味に話していた。

「しっかし美咲ちゃんの彼氏のイケメンさにはマジで驚いたなー!?実は人型ロボットでしたーとか言わねぇかな!?あんな綺麗な人間初めて見たわ!」

「さっきの2人のキスシーンな!頭から離れねぇよな」

「ドラマの1シーンかよ、ってな!」

「一発OKだな!」

「いや、わざとNG出して何度も見たい」


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