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MY GIRL
第5章 告白
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*


「じゃあ俺はこっちから入るから」

「うんっ」

「放課後、終わったら連絡忘れずにしろよ?」

「分かったぁ。また後でね」

学校に行く途中の曲がり角で大樹と手を振って別れ、あたしはまっすぐ進んで正面玄関から入った。

「美咲おはよ」

「おはよーっ」

蒼汰に挨拶を返し、机の中に教科書を入れていく。

そんなあたしを、机に肘をついてじっと眺めてくる蒼汰。

「…なぁ、何かあった?いつもと雰囲気違うけど」

「…?そうかなぁ」

蒼汰は、あたしのどんな変化にも気付いてくれる。

長い間一緒にいるから、お互いの小さな変化でも分かっちゃうんだよね。

「気のせいか?お前、ただでさえめっちゃ綺麗なのに更に綺麗になったんじゃね?なんつーか…色気が増してる」

「意味分かんないよ蒼汰…」

何かあったっていったら、昨日の大樹との…

「…っ、」

…きゃー!

1人で赤くなって顔を押さえる。

思い出しちゃった…

恥ずかしすぎる…!

子宮の辺りがキュウキュウいってるよ…

…あっ、教科書入れないと…

平常心を装って、教科書を入れるのを再開する。

「…っふ。ほんっと、相変わらずマイペースで百面相」

「…ん?そう?」

「うん。…可愛い」

にっこり微笑みそう言った蒼汰。

わぁ、蒼汰に可愛いって言われた。

いきなりそんなこと言うなんて、変なのっ。

そんな優しい表情…好きな子に向けたらいいのになぁ。

そう思いながら蒼汰を見つめてると。

蒼汰の瞬きの回数がものすごく多くなってきた。

「…?」

首を傾げると、

「…っ!〜あぁあもう!」

突然叫んで机に突っ伏したから驚いて身体を震わせる。

「…そ、蒼汰…?」

「…っち、もう…なんか反応しろっつの…」

「?」

反応…?

机に突っ伏してる蒼汰を眺めると、やがて腕の隙間からあたしを見つめた蒼汰が、小さな声で言ってきた。

「…美咲。久しぶりに今日…しない?」

…あ。

蒼汰とのこの関係も、今日でおしまいだ。


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