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MY GIRL
第5章 告白
「お前…俺の話聞いてた?」

「…え!?あ、ごめん…聞いてなかった…」

な、何か話してくれてたのか。

全く聞いてなかった…

「…好きなやつのこと考えてたの?」

「ん?うん…」

無意識に頷いた自分に少し驚く。

「へぇ…」

蒼汰も驚いた顔をして、やがて真剣な表情になった。

「…美咲」

「ん?」

「戻ってきてくれること、信じてるから。それまでに自分磨いて、次こそ…離してやらねえから。覚悟しといて」

「…っ!?」

不敵な笑みに、思わずドキッとして。

「後悔させてやる。俺を、手放したこと」

同時に、蒼汰に危ないスイッチを入れてしまったことに、気付かなかった。

「ま、せいぜい他の男で遊んでこい」

「…え!?」

「お前の告白は誰も断らねえだろうから、その好きな人とやらと付き合えるだろうけど。お前を満足させてやれるのは、俺だけだからな」

「…っ」

その言葉にドキッとして、好きになっちゃいそうになるけど

「お前が俺を好きじゃないことも、後悔させてやるよ」

次に言われた言葉に目を見開いた。

それって、

それってどういうこと…?

「蒼汰、」

「日直、ごうれーい」

気付けば授業が始まる時間になっていて。

そのあとも、あの言葉の意味を何度も蒼汰に聞いたけど。

「自分で考えろ、バーカ」

蒼汰が教えてくれることはなかった。


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