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MY GIRL
第5章 告白
゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*


「…大樹ぃ」

ある日の放課後。

大樹の教室に着き、後ろ側の入り口から少しだけ顔を出し、1人黙々と何かを書いている後ろ姿に声をかけると。

「遅い」

振り返った大樹に睨まれ、思わず顔を引っ込めてしまう。

「おいこら、何隠れてる。こっち来い」

その言葉に再び少しだけ顔を出して大樹を見つめ、分厚い参考書やルーズリーフを片付けてる大樹の元へそろそろと向かうと。

「美咲…時計が読めねぇのか?今何時か言ってみろ」

「う、え…と、18時45分…」

満足気に微笑む大樹。

そして突然真顔になり、あたしにキス出来るくらい顔を近付けた。

「きゃっ…」

「こんな時間まで一体どこで何やってたんだろうなぁ?美咲ちゃん…」

「…っ、…き、教室で放課後トーク」

1歩後ずさって小さく答えると更に距離を縮められ、どこかに手をつこうと手を泳がせ机に手をつくと、あたしを囲むように同じ机に両手をつかれる。

「許可出した覚えねぇんだけどなぁ…」

わーん!怖いよー!近いよぉー!

「つーかさ、何で放課後にすんの?休み時間に話してりゃいいじゃん」

「ほ、放課後にするから楽しいんだよ、休み時間短いんだもん!人が少なくなった教室で、いろんなぶっちゃけた話するの。男の子の話聞くのほんと楽しいんだよ!」

「…何それ。男もいんの?」

「うん。今は女4人男6人で話してるのっ」

「…、」

眉をひそめる大樹。

そ、そんな表情してもかっこいいだけですよ。

てか、ほんと近い…

ドキドキしちゃう…

「…ま、まぁ、大樹には放課後トークの楽しみ、絶対分かんないだろうけどっ」

「…あ?あぁ…分かんねぇな、別に分かりたくねぇし」

「むぅ」

「…、…何可愛い顔してんだ、押し倒すぞ」

「っ!?ふ、っふーんだ!押し倒せるもんなら押し倒してみろっ」

「…は?お前…今自分が何言ったか分かってる?」

「…っへ」

大樹の目の色が変わる。


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