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第5章 告白

けど、こんな…

少し触られただけでイッちゃうくらいいやらしい身体してるなんてこと、知られたくない…

｢ほら…分かる？めちゃくちゃ濡れてんの。興奮してんだろ？この前の俺とのセックス、気持ちよかったんだろ…？｣

大樹があたしの耳元で囁き、耳の中を舐めてきた。

だめ…！気持ちよすぎる…

｢あぁ、っはぁん…｣

焦らすように舐められ、もっとしてほしくて拘束されてる手で大樹の手を握った。

｢ぁ…っもっと…！｣

あたしのその言葉を聞いた大樹が、耳から口を離してキスしてきた。

｢ん…っ、んは…！…っあ、んぅ…｣

舌が深く絡み、クラクラする。

…もう、大樹とならどうなっても…

すると唇を離され、唇の間を透明な糸が繋いだ。

ぷつんと切れると、ゆっくり顔を首筋に埋められてそっと目を閉じる。

もうどうなってもいい…気持ちよくなりたい…！

好き…

｢…好きだ｣

…え？

驚いて目を見開く。

あたしの首に顔を埋めたまま動かない大樹。

…気のせい？

好きだ、って聞こえた気が…

｢大樹…あの、今…｣

無言で身体を離す大樹。

あたしの両手首を拘束してるネクタイを外し、身体を抱き起こされて抱き締められた。

驚きで、固まってしまう。

嘘じゃ…ない？

あたし、大樹に告白された…！？

｢大樹…っ｣

名前を呼ぶと、更に抱き締められる力が強くなる。

｢好き。…好きだよ｣

好きって…？

恐る恐る大樹の背中に腕を回す。

｢あたしのこと…？｣

｢あぁ。…大好き｣

｢え…っわ！｣

また押し倒され、キスされた。

｢んん！っん…！｣

激しく深くあたしを求めてくる大樹。

｢あん…っは…｣

しばらく舌を絡め合ってようやく唇を離されると、唾液を飲み込んで荒い息を吐く。

｢美咲…俺と付き合って｣

あたしの身体を優しく抱き起こして、目をまっすぐ見つめて言われた。

｢初めて会った時からずっと好きだった。俺と付き合ってください｣

酷く真剣なその瞳を見て、涙が溢れた。