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MY GIRL
第6章 涼太
特別って2回も言われちゃった…思わずにやけてしまう。

それにしてもこの先輩、ものすごくかっこいいな。

2人が並んでたら、キラキラなオーラが凄く出てるよ。

クールな正統派の大樹と、人当たりの良さそうな王子様系の涼太先輩。

どちらもお顔がすごく小さい。

涼太先輩もモテそうだなぁ、と綺麗な横顔を見つめてると、

「こら美咲、涼太なんか見んな」

と言われて目隠しされる。

大樹の大きな手に口元まで覆われ、びっくりする。

「…ぷはっ!だって、すごく綺麗な顔してるんだもん」

「それはどうも」

「美咲も綺麗で可愛いよ」

「え!…ふふ、ありがとう…」

「…うっわ、照れてる。めっちゃ可愛い…」

嬉しそうにあたしを抱き寄せてくれるのがこそばゆくて、顔が熱い…

「…おい、そこの美男美女バカップルの2人。俺の存在完全に忘れてるだろ。そういうのは2人の時にやってくんない」

「わっ…ごめんなさいっ」

「悪い、美咲しか見えてなかった」

「…ナチュラルにバカップル発言突っ込むな。つーか大樹のそんなデレデレした顔見んの初めてなんだけど」

「今のうち目に焼き付けとけ」

「その返しも予想外だわ」

薄く笑って大樹と話す涼太先輩。

その時。

「…あっ、いた。高宮ー、山城が呼んでる」

「あっ?」

廊下から男の先輩が顔を出し、大樹を呼んだ。

そしてあたしを見て驚いた顔をする。

…ん?めっちゃ見られてる…

あ、3年の教室に1年がいるもんね、驚くか。

そう思って小さく会釈する。

「美咲、ちょっと行ってくるな」

「はぁい」

大樹はあたしの頭を優しく撫でてくれて、その男の先輩と出て行った。

「ちょっ…おい高宮、あのめちゃくちゃ可愛い子もしかして1年の…!?」

「俺の彼女。…手ぇ出すなよ、殺すぞ」

「彼女ぉ!?嘘だろお前あんな可愛い子…、つーか高宮って超女嫌いじゃなかったっけ?俺なんてさぁ、…」

遠ざかっていく2人。

必然的に、教室内はあたしと涼太先輩だけになる。

見上げたら目が合って、にこ、笑顔を浮かべる。

勉強再開しよ、とシャープペンを握ると。

「俺もここでしていい?」

「あ、はいっ」

あたしが座ってる前の席に座る涼太先輩。

大樹も涼太先輩も、背が高いんだなぁ…


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