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MY GIRL
第6章 涼太
それから、2人で他愛ない話をしていた。
普段あたしは見ることの出来ない大樹のこととか、頭がずば抜けていいからテストがほとんど満点なんだとか、先生からの人望も厚いらしいとか、だけど女の先生には少し冷たいんだとか…
勉強はそっちのけで話を聞いて、いろんな大樹の一面を知ることが出来た。
「いいなぁ、あたしもここで一緒に授業受けたいです…」
「大樹、授業中は全然違うことしてんだよ」
「…えっ!?何してるんですか?」
「大学受験の勉強だと思うんだけど…何書いてあるか分かんねぇ難しそうな参考書開いて問題解いてるよ」
家でもそうしてるな、と思いながら相槌を打つ。
「しかも先生公認なんだよ。問題当てられても間違えないしな」
「えぇ、かっこいい…」
近くで見てみたいなぁ…
うっとりと呟くと、涼太先輩が距離を縮めてくる。
「俺も頭いい方なんだよ」
「そうなんだ!数学教えてください〜」
「数学は、ざっくり言うと公式覚えとけば何とかなるよ」
「それが覚えられないんです…」
「基礎問題こなせば自然と覚えるよ。例えばここからの問題とか、公式に当てはめた解き方を覚えれば、あとは計算だけだし」
「なるほど…」
「2年、3年になるとこれの応用だからさ。分からないところは教えてやるから、基礎をちゃんと頭に入れような」
「はいっ、頑張りますっ」
それから、教えて貰いながらも黙々と問題を解いて…
「わぁ、ありがとうございますっ!こんなに進んだっ」
問題集を数ページ進めることが出来た。
「よかったな。美咲は飲み込みが早いな」
「いやいや、涼太先輩が分かりやすく教えてくださったからです…」
「すぐ理解してくれたから教えがいがあったわ」
「ほんとにありがとうございます…!」
「…じゃあさ」
「?はい」
「ご褒美、ちょうだい」
「…?」
ご褒美…?
きょとんとするあたしに、涼太先輩は顔を近付けてきて…
「例えば、これとか」
「…っ」
え…?
今、あたしの唇に触れてるものは…!?
…あたし、涼太先輩とキスしてる!?
後頭部を掴まれ、重ねられた唇。
普段あたしは見ることの出来ない大樹のこととか、頭がずば抜けていいからテストがほとんど満点なんだとか、先生からの人望も厚いらしいとか、だけど女の先生には少し冷たいんだとか…
勉強はそっちのけで話を聞いて、いろんな大樹の一面を知ることが出来た。
「いいなぁ、あたしもここで一緒に授業受けたいです…」
「大樹、授業中は全然違うことしてんだよ」
「…えっ!?何してるんですか?」
「大学受験の勉強だと思うんだけど…何書いてあるか分かんねぇ難しそうな参考書開いて問題解いてるよ」
家でもそうしてるな、と思いながら相槌を打つ。
「しかも先生公認なんだよ。問題当てられても間違えないしな」
「えぇ、かっこいい…」
近くで見てみたいなぁ…
うっとりと呟くと、涼太先輩が距離を縮めてくる。
「俺も頭いい方なんだよ」
「そうなんだ!数学教えてください〜」
「数学は、ざっくり言うと公式覚えとけば何とかなるよ」
「それが覚えられないんです…」
「基礎問題こなせば自然と覚えるよ。例えばここからの問題とか、公式に当てはめた解き方を覚えれば、あとは計算だけだし」
「なるほど…」
「2年、3年になるとこれの応用だからさ。分からないところは教えてやるから、基礎をちゃんと頭に入れような」
「はいっ、頑張りますっ」
それから、教えて貰いながらも黙々と問題を解いて…
「わぁ、ありがとうございますっ!こんなに進んだっ」
問題集を数ページ進めることが出来た。
「よかったな。美咲は飲み込みが早いな」
「いやいや、涼太先輩が分かりやすく教えてくださったからです…」
「すぐ理解してくれたから教えがいがあったわ」
「ほんとにありがとうございます…!」
「…じゃあさ」
「?はい」
「ご褒美、ちょうだい」
「…?」
ご褒美…?
きょとんとするあたしに、涼太先輩は顔を近付けてきて…
「例えば、これとか」
「…っ」
え…?
今、あたしの唇に触れてるものは…!?
…あたし、涼太先輩とキスしてる!?
後頭部を掴まれ、重ねられた唇。