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MY GIRL
第6章 涼太
その日の夜。

大樹に髪を乾かして貰ってて、大きくて心地よい手つきに眠りの世界に旅立ちそうになっていた。

あとできっと起こされちゃうから…それまで少し寝ちゃおうかな。

うとうとと大樹の胸に寄りかかり、目を閉じて眠りの世界に足を踏み入れようとした時。

今日の放課後のことを思い出し、眠気が飛んでいった。

「…あっ!大樹っ」

寝そうになってたあたしを気遣って優しく髪に触れてくれてた大樹は、驚いてあたしを見つめた。

「どうした、何かいいこと思い出したのか?」

あはは、大樹もエスパーみたい。

「うん!あのねさっき、大樹が戻って来るまで、涼太先輩と話してたんだけど」

「…ん?涼太?」

「あの…ね、俺のこと好きにさせるから覚悟しといて、って」

「…え?」

あたしの髪を乾かすのをやめ、ドライヤーのスイッチを切って棚に置いた大樹。

「…今、なんて?」

「あ、えと、」

「…ちょっと待って」

「…ひゃああっ」

突然抱き上げられて、すぐ後ろのベッドにおろされたあたしの身体。

さっき着たばかりのスエットの上を脱ぎ捨て覆い被さってきて、深く口づけられた。

「…っん、ふあ…」

啄むようなキスをしている内に、滑り込んできた大樹の熱い舌。

あたしの口から洩れる声と舌が絡む音が耳にダイレクトに響いて、頭の中がトロトロになる…

しばらくして、唾液の糸を引いて離れた唇。

口内に溜まった唾液を飲み込み、落ち着く間もなく首筋に顔を埋めて愛撫を始める大樹に、感じながらも声をかける。

「…あの、…っん…大樹…っ」

「ん…なんて言われたって?」

「あの、…っあ…」

パジャマを乱しながら、あたしの首筋を舐める大樹。

ゾクゾクする…

言いたいのに、気持ちよくて…

「りょ…た、っ先輩に…っ」

「…ん」

「…っ!ひや…っ」

言おうとした途端、耳の中に入ってきた舌に感じて身体を反らせる。

「や…っ!それ、あ…っ」

「涼太が何だって…?」

そこで喋らないで…!

「俺の、…っん」

「俺の…?」

「俺の…っ、こと、好きにさせるからって、っは…」

あたしの耳の中を愛撫してた大樹が動きを止める。


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