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MY GIRL
第6章 涼太
「…それ、涼太が言ったの?」

小さく頷くと、身体を起こす大樹。

「覚悟しといて、って…言ってた」

「へぇ…」

「っ…」

く…黒いです、大樹さん。

「あいつが女嫌いなのは知ってる?」

「う、うん」

「俺と2人でこの世界に女なんて必要ねぇよな、って言ってたくらいなんだけど…」

…そ、相当女の子嫌いなんですね、お二方。

あたしの男の子が苦手なのとちょっと違うな…

…いや、かなり?

3年のイケメンNo.1高宮大樹とNo.2立石涼太は極度の女嫌い

2人に対して抱いていた違和感は、この噂だった。

学校集会の時や廊下で見かける時、女の子達にきゃあきゃあ騒がれていた2人の男の人。

3年生にいるイケメンの中でも遥かに群を抜いてる2人は、女の子と話さないことでも有名だった。

クラスでも、

「今日高宮先輩見ちゃったの!」

なんて言って喜んでる子の話をよく聞く。

だけど、そんなさんざん騒がれてる当の本人達は、大の女嫌いらしく、適当にあしらうとか、不快感を示すでもなく、ガン無視で。

少しでも近付きたくて話しかけに行っても、相手すらされないらしい。

本人達も近寄るなオーラを出しまくってるみたいで、いつからか”観賞用”として、学校内の女の子達から見守られてるんだとか。

って、友奈(ゆうな)から教えてもらった。

女嫌い…

大樹が女の子嫌いな理由は知ってるけど、涼太先輩にも何か理由があるんだよね?きっと。

「なるほどね…。宣戦布告ってわけか」

「宣戦布告…?」

「会わせたばっかなのにあいつ、いい度胸してんな…」

ゆったりと呟き、あたしを見下ろした大樹。

「…で?どう思ったの、涼太からそう言われて」

「…へ」

「実質告白みたいなもんだよな。…涼太のこと、好きになった?」

「そんなことっ、」

ないよ、と言いかけて、あたしを見下ろす大樹の目を見つめた。

綺麗な三白眼の瞳に映るあたしの顔。

一緒に住むことになってから少ししか経っていないけど、大樹はあたしにいろんな表情を見せてくれていて。

だからこそ分かる、表情の変化。

真顔で見下ろされているようで、大樹の目には動揺が浮かんでいて。

思わずすぐに、声が出た。


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