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MY GIRL
第6章 涼太
大樹SIDE
「はよ」
「…はよ」
「昨日は俺の女が随分お世話になったようで」
「…はは。あー、聞いたんだ」
「お前のことだから冗談じゃないんだろ?」
「冗談であんなこと言わねぇわ」
「だろうな。あーあ2人にすんじゃなかった」
「いやわりと一目惚れにも近かったから遅かれ早かれだったと思うけど」
「見た目だけで判断すんじゃねぇよ」
「色目使って来なかったもん、俺に」
「…いや、その辺の女と一緒にすんなよ、美咲を」
「だから好きになったんじゃん」
真剣な涼太の表情に、とんでもねえライバルが出来たな、と思わずため息をつく。
「それにしてもお前も俺も、美咲に惚れんの早すぎるだろ」
「だってあんな可愛い子、好きにならない方が難しいだろうが」
「おー、分かるだろ?あいつがどんだけ可愛いか」
「うん。だから俺のものにしたいし、これからいろいろ仕込んでいくから」
挑戦的な目を向けてくる涼太。
「傷付けたら、容赦しねえからな」
思わず声に力が入った。
涼太の綺麗な顔を睨み付けると、ふ、と口角を上げて笑う。
「独占欲強い彼氏に捕まって大変だな、あの可愛いお姫様も」
「強くもなるわ、あんなに可愛いんだぞ」
「シェアはどうよ?今日は俺で、明日は大樹」
「ぶん殴るぞ。美咲は俺のだよ」
「おー怖い」
「つーかお前、美咲と話せたんなら他の女にしとけよ」
「無理、絶対無理。美咲以外関わりたくない」
「じゃあなんで美咲とは話せたんだよ」
「大樹の彼女だからだろ。彼女にしたってことは、あのことも知ってるんだろうし」
「…まあな」
涼太は、俺が過去にどんな目に遭ってきたかを全て知っている。
美咲には全てはまだ話していないけど、涼太は全て知った上で一緒にいてくれている、唯一無二の親友だ。
涼太もまた複雑な過去を抱えているから、気が合って一緒にいるのもあるけど。
お互いを必要以上に干渉し合わず楽だから一緒にいるけど、同じ女を好きになるとは思わなかった。
「今日もここ来んの?」
「うん」
「楽しみ〜」
2年一緒にいて、こんな顔をする涼太を見るのは初めてだ。
盗られる…そういう可能性もあるのか。
俺が美咲を好きな気持ちは変わることないけど、美咲の気持ちは変わる可能性はあるわけで…
「はよ」
「…はよ」
「昨日は俺の女が随分お世話になったようで」
「…はは。あー、聞いたんだ」
「お前のことだから冗談じゃないんだろ?」
「冗談であんなこと言わねぇわ」
「だろうな。あーあ2人にすんじゃなかった」
「いやわりと一目惚れにも近かったから遅かれ早かれだったと思うけど」
「見た目だけで判断すんじゃねぇよ」
「色目使って来なかったもん、俺に」
「…いや、その辺の女と一緒にすんなよ、美咲を」
「だから好きになったんじゃん」
真剣な涼太の表情に、とんでもねえライバルが出来たな、と思わずため息をつく。
「それにしてもお前も俺も、美咲に惚れんの早すぎるだろ」
「だってあんな可愛い子、好きにならない方が難しいだろうが」
「おー、分かるだろ?あいつがどんだけ可愛いか」
「うん。だから俺のものにしたいし、これからいろいろ仕込んでいくから」
挑戦的な目を向けてくる涼太。
「傷付けたら、容赦しねえからな」
思わず声に力が入った。
涼太の綺麗な顔を睨み付けると、ふ、と口角を上げて笑う。
「独占欲強い彼氏に捕まって大変だな、あの可愛いお姫様も」
「強くもなるわ、あんなに可愛いんだぞ」
「シェアはどうよ?今日は俺で、明日は大樹」
「ぶん殴るぞ。美咲は俺のだよ」
「おー怖い」
「つーかお前、美咲と話せたんなら他の女にしとけよ」
「無理、絶対無理。美咲以外関わりたくない」
「じゃあなんで美咲とは話せたんだよ」
「大樹の彼女だからだろ。彼女にしたってことは、あのことも知ってるんだろうし」
「…まあな」
涼太は、俺が過去にどんな目に遭ってきたかを全て知っている。
美咲には全てはまだ話していないけど、涼太は全て知った上で一緒にいてくれている、唯一無二の親友だ。
涼太もまた複雑な過去を抱えているから、気が合って一緒にいるのもあるけど。
お互いを必要以上に干渉し合わず楽だから一緒にいるけど、同じ女を好きになるとは思わなかった。
「今日もここ来んの?」
「うん」
「楽しみ〜」
2年一緒にいて、こんな顔をする涼太を見るのは初めてだ。
盗られる…そういう可能性もあるのか。
俺が美咲を好きな気持ちは変わることないけど、美咲の気持ちは変わる可能性はあるわけで…