この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
MY GIRL
第6章 涼太
「お母さんもお父さんと結婚するまで、いろんな人と出会って、いろんなことを学んで、いろんな人とお付き合いしたから」

「…今はお父さんだけだよね?」

「当たり前でしょ〜!お母さんの運命の人だもーん」

子どものあたしから見ても、仲が良くて、若々しい両親。

口喧嘩をしてるところを何度も見るけど、次に見た時は普通に話してるし、2人でよく旅行してるし。

お母さんは本当にいろんな人と出会って、お父さんを選んだんだろうなぁ。

あたしもそんな人と出会いたいな。

けど、大樹と出会って、何だか不思議な自信があった。

あ…この人、あたしの運命の人だ、って。

ずっと無くしていたパズルのピースを見つけたように。

もっとずっと…初めて会って話す前から、昔から知っていたかのように。

磁石のように、離れてもまたくっつくように。

一緒にいるんじゃないかって思うんだよね。

それは今後、変わるかもしれないし、変わらないかもしれないけど。

3年の教室がある階に着き、一番奥の教室まで向かっている途中。

見慣れた後ろ姿を捉えて、笑顔が溢れた。

「大樹ーっ!」

こっちを振り返り、優しい表情になった大樹にぎゅっと抱き着く。

「こら、転ぶだろ」

って言いながらあたしを抱き寄せてくれる。

教室からお弁当を取ってきて、いつも食べてる場所に向かう途中、横顔を見上げて、ああ、好きだなぁ、って思う。

ずっと一緒にいたいな。

そう思いながら、腕を絡めた。


゚・*:.。.*.:*・゚.:*・゚*


それから、テスト期間だけでなく、ほとんどの放課後を大樹の教室で過ごすことになったあたし。

大樹、涼太先輩、あたしで机をくっつけて、それぞれの勉強を黙々として、分からないことをときどき聞いて。

涼太先輩と初めて話した時に「俺のこと好きにさせるから」って言われてから、涼太先輩はあたしにたくさん話しかけてくれるようになった。

それは、いつも唐突で。

「ねえ美咲。大樹やめて俺と付き合う気はない?」

「は?」

「えっ」

「涼太…。お前、急すぎるだろ。いきなり何だよ」

「急じゃねーよ。俺結構攻めてるつもりなんだけど」

「そういう意味じゃない。時と場合考えろ、すげー集中してる時に何だお前」


/245ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ