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MY GIRL
第6章 涼太
「じゃあ俺もいいじゃん」

「何でそうなる?」

「俺がちょっかい出しても手放す気ないだろ、大樹」

「当たり前だろ」

「ならいいじゃん?」

「俺が嫌だからだめだ」

「じゃあ美咲に聞く。美咲、俺と大樹のキス、どっちが気持ちいいか知りたくない?」

「えっ…」

唐突にきたあたしへの問いに戸惑う。

…っていうか。

そういえば、当然大樹のキスは数えきれないくらい知ってるけど、実は涼太先輩のキスも知っていて…

こ、これ、もしかして試されてる!?

首がもげちゃうくらい横に振って、

「大樹だけでいいですっ」

と叫ぶ。

あたしの言葉に一気に表情を緩める大樹と、険しい表情をする涼太先輩。

「だよなあ?美咲。もう俺としかしないもんな〜」

うれしそうにあたしを抱き上げて、膝の上に載せられて抱き締めてくる大樹にこくこくと頷く。

「だーかーら。これから変わるかもしれねえじゃん」

「変わるか」

「俺のこと好きになるかもしれねえじゃん」

「なるかアホ」

「やってみねえと分からないだろ」

ため息をつく大樹。

「そんなにキスしたいなら彼女作れ」

「…極度の女嫌いのお前から出たセリフとは思えねぇな」

「お前も女嫌いだろうが」

「好きな女の子は美咲」

「諦めろ」

「やだ」

またため息をついて、あたしをぎゅっと抱き締める大樹。

「だめなもんはだめ。つーかよく俺の目の前で言えるな」

「嫉妬深い男は嫌われるよ大樹」

「嫉妬の問題じゃねえわ」

「何、じゃあ別れたらしていいの」

「別れねえわ」

「いつならしていいの?」

「…あのな。どこに自分の大事な彼女を他の男に差し出すやつがいんだよ教えてくれ」

「ここにいる」

「…地に還れ」

仲の良さもあると思うけど、コントみたいになってる2人。

「…分かった。大樹の見てねえところでやる」

「…ぶっ殺すぞ?」

びくっ!と思わず身体が震えるほど低い声を出した大樹。

「ごめん、美咲に言ったんじゃないから。怖がらせてごめんな」

すぐに後ろから何個もトーンが上がった優しい声で囁かれるけど、振り向くととんでもなく真っ黒な表情をしてる大樹。

その表情にまたびく、と身体が震える。


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