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MY GIRL
第6章 涼太
「あーあ、だめか…。キスだけなのにな」
「美咲の唇は媚薬塗られてっから1回で済むわけない」
「分かる」
「何で分かんの」
ちらり、とあたしを見る涼太先輩。
…あ!
あたし…涼太先輩にキスされたこと、大樹に言ってない気がする。
言って…ない。
思わず手で唇を覆うあたし。
言ってない…というより、言えなかった。
言うと、大樹はあたしにもちろん怒るだろうし、…きっと、涼太先輩にも、怒る。
大樹は嫉妬深いから、もしかしたら涼太先輩との仲が壊れちゃうかもしれない…
大樹の唯一無二の親友らしい涼太先輩。
涼太先輩にキスを許してしまったのは、油断してしまったあたしのせいだから…
あたしのせいで、2人の仲を壊したくなかった。
だけど、自分に置き換えてみると。
他の女の子とキスする大樹…そんなの、絶対嫌。
絶対に、嫌だ…!
どうしてあの時言わなかった、言えなかったんだろう…
…この時。
涼太先輩の不敵な笑みにあたしは、気付かなかった。
「…だって、」
どうしようっ…
どんな言い訳があっても話すべき、だったよね…?
「すっげー美味しそうだし」
「だよな。分かる」
…。
どうやら2人の間ではあたしの唇は食べ物らしい。
…じゃなくて!
思わず涼太先輩を見上げた。
あたしの視線にきっと気付いてるのに、あたしの方を見ず大樹と話してる涼太先輩。
え…?
助けて、くれた?
とりあえず、ほっと胸を撫で下ろした。
2人の仲が、壊れなくてよかった…
安心したあたし、だったけど。
結果的には、涼太先輩は助けてくれた訳ではなかった。
それを知るのは、もう少し先の話…
「美咲の唇は媚薬塗られてっから1回で済むわけない」
「分かる」
「何で分かんの」
ちらり、とあたしを見る涼太先輩。
…あ!
あたし…涼太先輩にキスされたこと、大樹に言ってない気がする。
言って…ない。
思わず手で唇を覆うあたし。
言ってない…というより、言えなかった。
言うと、大樹はあたしにもちろん怒るだろうし、…きっと、涼太先輩にも、怒る。
大樹は嫉妬深いから、もしかしたら涼太先輩との仲が壊れちゃうかもしれない…
大樹の唯一無二の親友らしい涼太先輩。
涼太先輩にキスを許してしまったのは、油断してしまったあたしのせいだから…
あたしのせいで、2人の仲を壊したくなかった。
だけど、自分に置き換えてみると。
他の女の子とキスする大樹…そんなの、絶対嫌。
絶対に、嫌だ…!
どうしてあの時言わなかった、言えなかったんだろう…
…この時。
涼太先輩の不敵な笑みにあたしは、気付かなかった。
「…だって、」
どうしようっ…
どんな言い訳があっても話すべき、だったよね…?
「すっげー美味しそうだし」
「だよな。分かる」
…。
どうやら2人の間ではあたしの唇は食べ物らしい。
…じゃなくて!
思わず涼太先輩を見上げた。
あたしの視線にきっと気付いてるのに、あたしの方を見ず大樹と話してる涼太先輩。
え…?
助けて、くれた?
とりあえず、ほっと胸を撫で下ろした。
2人の仲が、壊れなくてよかった…
安心したあたし、だったけど。
結果的には、涼太先輩は助けてくれた訳ではなかった。
それを知るのは、もう少し先の話…