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MY GIRL
第6章 涼太
そして…

次に気付いた時は、全身を甘くて重い快楽が覆っていた。

「はぁ、はぁ、…う、ぁ…」

うつ伏せにされたあたしの身体。

いつの間にか衣服は身に付けていなかった。

背中に舌を這わされびく、びく、と小刻みに震える身体は、直近に大きな絶頂を迎えた名残があって。

「…気付いた?だいぶ飛んでたな」

大樹の声に反応しようとするけど、身体が言うことをきかない。

重くて、だるくて。

身体中が気持ちよくて、瞼までが重くて目が開けられない…

「…は、んん…」

「美咲これで、何回イッたと思う?」

「…」

え…?

何回イッた?って…

あのおっきい一度じゃないの…!?

身体をゆっくり起こそうとして、…重くて諦める。

ほんとに、身体がいうことをきかない…

「…っ、わか…ない」

「もう10回は軽くイッてるよ」

「…!?」

嘘…

そんなに…!?

「まだ俺、入れてないんだけど。どうなんのかな」

そこで、気付いた。

あたしの、すごいことになってる…

意識を飛ばしてる間にも10数回絶頂を迎えたらしいあたしの身体。

脚を擦り寄せると、とんでもなく濡れてることに気付いた…

「や…!待って…」

「もう俺、十分待ったんだけど?」

「…っ」

「抱かせて」









そこからは。

大樹は獣のようにあたしを抱いた。

いつもは3回か4回目まではなんとか着いていけるのに…

2個目の避妊具を開けてる大樹を捉えたのを最後に、意識は途切れ途切れになった。

挿入される前に何度もイかされたのもあってか、あたしの体力が消耗するのが早くて、頻繁に意識を引き戻されながらもぐったりして…

吐き気がしちゃうほど気持ちいいのと、疲れすぎてるのとで何も考えられない。

身体と心がバラバラになったような感じ…

「たい、き…も、だめ…っ」

この人のエッチ、ドラッグみたいだ…

体位を変えて正常位であたしの中を突く大樹が、意地悪く微笑んだ気がした…

蒼汰とエッチしてた時は、義務的にしている感覚があたしの中にあった。

仲良いから。

誘われるから。

気持ちいいから。

昔からずっとしてるから。

だけど、大樹とのエッチは全然違う…

「好き」の気持ちもあるけど、それ以上に。

あたし、もうこの人とのエッチじゃないと、ダメだ…


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