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MY GIRL
第6章 涼太
「なんかほんと大変みたいだから、涼太も知っといた方がいいよ」

「そうなの?」

「ああ…なんせ股から血出るらしいからな」

「…そうなの?」

「知識ないとびっくりするよな…」

「え…何それ、なんで?病気なの?それ」

「俺も同じこと思った。将来子供産むために大事なことなんだと」

「ええー…大変だな女って…」

「しかも毎月、7日間あるらしい」

「…」

絶句してる涼太。

俺も、これを聞いてから美咲のことはもちろんだけど、女を見る目が少しだけ、すこーしだけ変わったな、と思った。

ああ大変なんだなと。

「美咲に聞いてから俺も勉強したんだけど。女には子宮ってものがあって、毎日その中で子供を作るための大事な膜が作られてるらしい。で、妊娠しないってなると、その時期になると剥がれて外に出てくる?んだって」

「…怖くない?」

「俺も想像つかない」

「それが毎月?7日間?」

「らしい」

考え込んでる涼太。

それを教えてもらう前、毎日美咲を求める俺に対し、数日間「今日からはごめんね、また出来るようになったら言うね」って言われていた。

よく分からなかったが我慢していて、その内なんで出来ないんだろうと思うようになり。

その間美咲は具合が悪そうで、たまに保健室に行ってるのを知り心配になって聞いてみたとき。

「…あ、えっと…生理、なの」

「せいり?」

聞いたことのない言葉が飛び出した。

美咲と会うまで女自体に興味がなかったため、保健体育で性器の違いについては知っていても、同じ年代の男でも一度はたいてい聞いたことのあるその言葉を、俺は全く知らなかった。

「なんだ、それ」

「あっ、知らないのか。大変なんだよ〜これが〜」

笑いながら、美咲なりの知識で教えてもらったそれは。

思わず美咲を抱き締めるほど衝撃を受けて。

「ごめん、無理させたよな…」

「えへへ、大丈夫だよー。あたしはちょっとひどい方だし、波があるんだけど…理解してくれるだけ嬉しいっ」

人によっては嫌悪されることもあるらしい。

「どうしてもね、男と女で偏見があるみたいなの。お互いにとって大切なことなのに、授業では男の子達に教えなかったり」


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