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遅すぎた恋
第2章 初デート??
「…今日は泊まっていく?」
「はっ?え?えぇ?」
「だって…服洗わないと。」
「…そうだね…」
私の手を引いて砂浜を歩く。
「あっ!」
急に立ちどまり、振り向いた。
急な事でビクッとはんのうする私に
飛鳥君はぷっもまた吹き出した。
「…何よ…」
「いや…桜さん、服濡れてるから…」
そう言うと、飛鳥君は腰に巻いていたシャツを
私の肩にかけた。
「これ着てて。体が冷えるといけない。」
顔が火照るのは…この、照り返した砂浜にいたから。
…きっとそう。
…着いた先は近くのラブホテルだった。
「こんなとこ…来た事あるの?」
「…んー?…付き合いでね。」
…なんの付き合いだよ…と突っ込みを入れたくなったけれど…そこは我慢した。
「桜さん、服脱いで。」
「…は?」
「……あっ。ゴメン。
洗濯してくるから…脱いでて。」
飛鳥君は私にホテルのバスローブを投げると
風呂場へと消えていった。
お風呂をためる音が部屋に響いていた。
砂で汚れた服を一枚、一枚脱いでいくたび
自分の心臓がうるさいほど脈打っていた。