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遅すぎた恋
第2章 初デート??
…シャワーの音が響く。
飛鳥君は何も言わずに浴室へと入っていった。
笑うこともせず…拒否することもなく。
カチャと浴室の扉が開く音が聞こえた。
しばらくすると…タオルで髪を拭きながら
飛鳥君は出てきた。
私がソファーに座っているからか…
彼は向かいにあるベッドへと腰掛けた。
この距離が…何故だか凄く寂しかった。
「ねぇ…何か飲む?」
そう立ち上がりテレビの下にある冷蔵庫を開けた。
「…コーラ…ある?」
「あるよ…はいっ……」
「…っ!」
振り向くとすぐそこに飛鳥君の顔があって…
驚いて尻餅をついた。
その反動で冷蔵庫で頭まで打ってしまった。
「ご、ゴメンっ!桜さん!!」
「痛っ〜…びっくりした…」
コロコロとコーラが転がり
飛鳥君の手に当たった。
顔をあげると…まだ近くに飛鳥君の顔がある。
ドクン…ドクン…と音が聞こえてしまうんじゃないかと思うほど胸が痛かった。
ユックリと顔が近付き、
私もそれに合わせるように目を瞑った。