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第2章 初デート？？

「…どうしたの？」


「お前、どこ？」


「えっ？…別にどこでも良いでしょ？」


そんな会話を飛鳥君が横目で見ていることを
私は知らなかった。



「…今から会えない？」

「…今から！？…無理よ…」

「…だよな。」





いつもと少し違う悠人の声。

「…どうしたの？何かあった？」


「いや…何もないよ。…じゃぁまた明日な」

「う、うん。」



電話を切り、首を傾げ
携帯をまた、鞄の中に戻した。



「…彼氏さん、何だった？」

「…今から、会えないかって…」


…彼氏ではないんだけどね…



「…帰れば？」



冷たい声で、真剣な顔で私を見ている。


「…飛鳥君は…？」


「…いいよ。俺は気にしなくて。


他の人…呼ぶし。」



その一言が…胸をえぐったように私に突き刺さった。

私じゃなくてもいい。

そう言われているようだった。



年齢も違う…この子が好きになるのは…

同じような若い女の子なんだと…思い知らされる。



「…そだね…なら帰るね…」


畳んである服を掴むと、私は浴室へと閉じこもった。