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遅すぎた恋
第2章 初デート??
店に着くと、私たちは窓際のテーブル席へと案内された。
「…うわ。大人な雰囲気。」
「こういう所こないの?…付き合いで。」
「…さすがに、来ないね」
ハンバーグが、二つ運んでくると
彼の目は輝き…それでも綺麗にフォークとナイフを
使って食べだした。
「ん〜美味しいっ!」
その姿をただ、微笑ましく見つめてしまっていた。
「…桜さん…恥かしいんだけど…」
「っ!!!!ゴメンっ…」
恥ずかしさのあまり俯き、
ナイフでハンバーグを何度も切った。
「フフッ。桜さんって本当に面白い。」
「大人をからかわないのっ!」
「…また子供扱いするんだ。」
彼の低い声に目線を上げた。
…笑って冗談で返してくれたら良いのに…
彼の顔は不機嫌最高潮って感じだった。
「ねぇ、桜さん。
俺、そんなにガキ?」
カチャっとさらにぶつかるフォークの音と、
食べるのをやめた飛鳥君の顔。
嫌な雰囲気に背中に冷や汗をかく。