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遅すぎた恋
第1章 失恋を癒すのは…
私は普通のOLだと思う。
出版社に勤め、編集の担当をしている。
雑誌の中にある各々コーナーの原稿の締め切りや
取材や…そんな事で慌ただしい時もあるが
やりがいは感じる方だと思っている。
ファッション雑誌も取り扱っているから…
とても興味深い。
「先輩、先輩!みて下さい!
この雑誌の特集〜!
男子高校生の読モのインタビューですよ〜。」
今年入社した奈々ちゃん。
短大を出たばかりの20歳。
「高校生?興味ないわ〜」
「えー!この飛鳥君なんて可愛いのに…」
「さぞ、モテて女の子と遊んでるんでしょうね」
私は奈々ちゃんが差し出したページは見ることなく
パソコンに目をやる。
「先輩。言ってることが捻くれてますね。」
そう言いながら、彼女は
そのインタビューを食い入るように見ていた。
今時の若い子なんて…
昨日のあの子みたいに…
あっという間に女を捨てるのよ。
…あっと言う間かは知らないけれど…