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遅すぎた恋
第3章 高校生の頃の恋愛って…
朝、目が醒めると昨日の事が
夢だったのではと…ふと考えた。
枕元の携帯を見るとその考えも
木っ端微塵に崩れ去る。
『おはよう、桜さん。
今日も仕事頑張ってね。
俺も学校頑張ってきます〜♫』
その一件のメッセージ。
…夢じゃなかった…
告白されたんだっけ。
ノソノソと起き上がり、その足で
洗面所へと向かう。
鏡に映る自分を見て、心底溜息が出る。
28歳になった自分は若いとは言い切れない。
彼の周りの10代とは、明らかに目劣るし…
モデルをしている彼なら尚更だと思う。
「…すぐに諦めるわよね。」
そう呟き、私は彼から来たメッセージには
返信する事なく会社へと向かった。