この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
遅すぎた恋
第3章 高校生の頃の恋愛って…


「俺…作って良い?」


カサっと目の前に、いろんな食材が入った
ビニール袋を見せられる。







「…どうぞ。」


断る理由もなく…私は飛鳥君を家へとあげた。



「台所借りるよ?」


ニコッと笑うと、すぐに台所へと向かった。
その横に立つと飛鳥君は嬉しそうに私へ笑いかける。


雑誌で見た笑顔とも、今日のお昼に見た笑顔とも違う。




「…桜さん。俺の事好きでしょ?」


「………はっ?」



トントンとリズミカルな音が響く中
私たちの会話はそこで止まったままだ。


嬉しそうに笑うと飛鳥君と…
時間が止まったままの私。



…今何て言いました?

俺の事…好きでしょ?って?



「なーんてね…ごめんね。さくら…さ…ん?」


顔が赤いなんてもんじゃない。

自覚してからの私はおかしい。

目の前の飛鳥君が驚いているのに…
笑い返す余裕もない。

好きだという勇気もない。


ただ、赤くなる顔を俯かせるのが精一杯だ。


そして…彼のティシャツの裾を
そっと握るので…精一杯。




「…大丈夫?」



大丈夫…なんかじゃない。



濡れたままの手を私の頬に滑らせる。
冷たさに少しピクッと反応したが
彼の目に吸い込まれてそれどころじゃない。


/81ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ