この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Toy Girl
第1章 Lesson1
「篤、手離してやれよ。気ぃ失いそうになってるだろ」


「確かにあっちゃんのスマイルは凶器だからね」


「酷いな・・・明日花ちゃんも離して欲しいって思ってる?」


「はい・・・いえっ!」


「どっちだよ!」


下中さんに怒られながらも笹島さんのオーラにすっかり飲まれ・・・
だってアイドルなんて初めて間近で見た。


笹島さんも下中さんも野々村さんも顔が小さくてスタイル良くてカッコ良すぎて・・・
いくらアイドルに興味がないとはいえ、


ないとはいえ・・・



その時また階段が鳴って篠崎さんと木下さんが降りて来た。


「・・・篤、随分気が早いんじゃないか?」


「気が早い?」


「・・・カマトトぶって」


「木下君何の事?」



可愛い顔でキョトンとする笹島さんに木下さんが舌打ちする。
この二人は余り仲良くないのだろうか・・・


全員揃ったところで篠崎さんが改めて私をみんなに紹介した。


「今日からこの寮の寮母として来てもらう真山さんだ」


「真山です、よろしくお願いします」


頭を下げると笹島さんが「明日花ちゃんっていうんだよ」と補足した。


「明日花ちゃん、僕の事は“あっちゃん”って呼んでね。で、さっちゃんは“さっちゃん”で」


「何で俺まで!?」


「だって僕たちは二人で一人でしょ?ならさっちゃんだって“さっちゃん”じゃない?」


「そんなの・・・事務所の戦略だろ」


下中さんは顔を背けてしまう。


「・・・・・・・・・」


なんだか空気がギスギスしだして戸惑っていると野々村さんがその空気を割壊した。


「でも確かに寮母さんって言っても若いオネエサンだし名字で呼ぶのも味気ないかもね。・・・どうかなユウくん」


「俺はどう呼んでも構わない」


「なら明日花ちゃんで決定ね。よろしく明日花ちゃん、俺の事は煌翔って呼んで?」


「はい・・・よろしくお願いします煌翔さん」


「まんま煌翔でいいよ」


そう煌翔さんは言ってくれるけど、さすがに初対面のアイドルをいきなり呼び捨てだなんてできない。


「じゃあ・・・煌翔君」


「・・・まぁいいか」


煌翔君は苦笑いで手を差し出した。
これは握手でしょうか握ってもいいんでしょうか。




/32ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ