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Toy Girl
第2章 Lesson2
「篤・・・一応コイツも女・・・」
頭を押さえる下中さんにあっちゃんが私を見て言った。
「えーっ、だって僕たちこれ以上に知り合った仲だもんね」
「!」
「篤・・・」
下中さんの空気が張り詰めて咄嗟にヤバイと思った。
「私、木下さんを起こして来ますね!へら下中さんも早く!」
下中さんを押し出しながらあっちゃんの部屋を出て木下さんのドアをノックする。
「おはようございます」
やっぱりこの部屋からも返事はなくて、恐る恐るドアを開けるとベッドはもぬけの殻だった。
「木下くんは脱走の常連だから・・・そろそろ帰ってくんだろ」
下中さんが素っ気なく教えてくれる。
「そうなの?・・・大丈夫なのかな」
「ダメだろ。矢木さんに知られたら滅茶苦茶怒られる」
「ダメじゃん・・・木下さん何処行ったんだろ」
「多分女のとこ」
「彼女?」
「いや、あそんでくれるオネーサンがいるらしい」
「・・・・・・・・・」
「篠崎くんがまた怒るぞ・・・俺たちこれからだってのに週刊誌にでも撮られたら・・・ってな」
血の気が引く思いだった。
私は「寮母」として彼らを管理しなくてはいけない。
スキャダルももちろんだけどもし木下さんが仕事の時間まで戻って来なかったら・・・
「下中さん、木下さんのケータイ番号知ってる?」
「知らね」
「知らないの?同じグループなのに!?」
びっくりして声を大きくすると下中さんがムッとする。
「俺たちそんな仲良しグループじゃないし・・・特に木下くんはメンバーと馴れ合うの嫌うから」
「そう・・・」
「木下くんにも夢があってこんなとこでコケるわけにはいかないから・・・そんな心配することない・・・と思うけど?」
「・・・・・・・・・」
とんでもない場所に飛び込んでしまった・・・そんな思いでいっぱいだった。
どうしよう・・・
寮母としての仕事もトイガールの事も・・・
「とりあえず飯、食おうぜ」
考え込んでいると下中さんに声を掛けられ我に返る。
「明日花ちゃんは僕の隣ね」
「ウルセーんだよ篤」
「さっちゃん、ヤキモチならさっちゃんも素直に言いなよ。“俺も明日花ちゃんの隣がいい”ってさ」
「バッ・・・誰がだよ!」
頭を押さえる下中さんにあっちゃんが私を見て言った。
「えーっ、だって僕たちこれ以上に知り合った仲だもんね」
「!」
「篤・・・」
下中さんの空気が張り詰めて咄嗟にヤバイと思った。
「私、木下さんを起こして来ますね!へら下中さんも早く!」
下中さんを押し出しながらあっちゃんの部屋を出て木下さんのドアをノックする。
「おはようございます」
やっぱりこの部屋からも返事はなくて、恐る恐るドアを開けるとベッドはもぬけの殻だった。
「木下くんは脱走の常連だから・・・そろそろ帰ってくんだろ」
下中さんが素っ気なく教えてくれる。
「そうなの?・・・大丈夫なのかな」
「ダメだろ。矢木さんに知られたら滅茶苦茶怒られる」
「ダメじゃん・・・木下さん何処行ったんだろ」
「多分女のとこ」
「彼女?」
「いや、あそんでくれるオネーサンがいるらしい」
「・・・・・・・・・」
「篠崎くんがまた怒るぞ・・・俺たちこれからだってのに週刊誌にでも撮られたら・・・ってな」
血の気が引く思いだった。
私は「寮母」として彼らを管理しなくてはいけない。
スキャダルももちろんだけどもし木下さんが仕事の時間まで戻って来なかったら・・・
「下中さん、木下さんのケータイ番号知ってる?」
「知らね」
「知らないの?同じグループなのに!?」
びっくりして声を大きくすると下中さんがムッとする。
「俺たちそんな仲良しグループじゃないし・・・特に木下くんはメンバーと馴れ合うの嫌うから」
「そう・・・」
「木下くんにも夢があってこんなとこでコケるわけにはいかないから・・・そんな心配することない・・・と思うけど?」
「・・・・・・・・・」
とんでもない場所に飛び込んでしまった・・・そんな思いでいっぱいだった。
どうしよう・・・
寮母としての仕事もトイガールの事も・・・
「とりあえず飯、食おうぜ」
考え込んでいると下中さんに声を掛けられ我に返る。
「明日花ちゃんは僕の隣ね」
「ウルセーんだよ篤」
「さっちゃん、ヤキモチならさっちゃんも素直に言いなよ。“俺も明日花ちゃんの隣がいい”ってさ」
「バッ・・・誰がだよ!」