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第11章 優季side

パパも、出張切り上げて、急遽帰ってきて、

ドンドンドンッ…

「開けるんだ！優季！」
「あなたぁ…。」

ガチャガチャ…

「優季!!開けなさい！」
「いやっ！パパもママも、大っ嫌い！！」
「優季！！」
「やだっ！」
「開けろっ！！」
「死ぬっ！！」
「いい加減にしなさいっ！！」
「やだ！武瑠に、会わせて！」
「出来ない！約束だから！」
「なんで、そんなことさせたの？」
「お前の為だ！」
「嘘っ！パパもママも、私より、仕事、世間体の方が大事なんでしょ？」
「…。」
「それは…。ねぇ、優季？聞いて。パパの出張、まだかかるの知ってるわよね？」
「…。」
「パパ、あなたの事が心配で、こうして出張切り上げて、帰ってきたじゃないの。」
「優季？お前、どうしたいんだ？」
「赤ちゃん…産みたい。学校…卒業出来なくてもいいから…武瑠の赤ちゃん…産みたい…よぉ。」