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覚性
第3章 徘徊〜澄子、小帆里〜
澄子は以前住んでいた町に来ていた 今住んでいる町には澄子の高校入学に合わせて引っ越しして来た 同じ市内だが、バスで15分くらいは離れていた

今日は澄子の1週間の禁欲生活の最終日だった 澄子は今回から禁欲生活の最終日を新たに「触らない日」として制定した 自分の肉欲を昂める為の自慰、それでいて決して射精には至ることのない自分自身への焦らし、それすら最終的には放棄することで、更に1段階上の焦らしが期待出来るのではないか 澄子はそう考えた そして「触らない日」と密かに命名した この1週間、実は射精よりもある意味この日が待ち遠しかった

しかし、「触らない日」と言ってもそれは「何もしない」という意味では無かった
澄子は体を触らずに肉欲を昂める行動を取るつもりだった これは澄子にとって、新しい試みだった 上手く行けば、澄子の1週間の禁欲生活の最終日を彩る、心強い新要素になるはずだった そしてその、「触らない日」を始める地に昔住んでいた町を選定した それには理由があった

澄子には先達がいた それは澄子が○学4年の終わりの春休みの事だった 澄子は友達と遊んだ帰りにふと道端で呼び止められた 相手は可愛らしい制服を着た若い女性だった 高校生くらいだろうか 身長は澄子より高く、相手は膝に両手に置き上半身を屈めながら、澄子の顔をやや上から覗き込んでいた 澄子が振り返ると丁度、制服の胸の膨らみが目の前にあった その制服を澄子は知っていた 地元の公立の進学校だった 澄子も将来的にはその高校に通いたいと、漠然と考えていた 制服が可愛らしかったからだ

その可愛らしい女子高生は、幼い澄子に対して「すいませ〜ん」と声をかけてきた その声は澄子と同じ年頃の女の子の声と比べると、やや低く力強かった 肩よりやや長い髪は七三にしっかり分けられ左右に流されており、七の方の前髪は白いプラスチックの髪留めでこめかみ辺りに纏められていたが、三の方の前髪が子の顔を覗き込んでいるために額の一部を隠そうとしていた 女子高生はそれを時折左手でかき上げながら、澄子に話しかけた

「えっと、あの、この辺に、公衆トイレは、ありますか?」女子高生は幼い澄子にも聞き取りやすいように丁寧に優しく、文節を細かく区切って質問した 眉間にしわを軽く作り、眉頭を持ち上げ眉尻を下げ、若干大袈裟に困り顔を作った後に優しい笑顔に戻った


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