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覚性
第3章 徘徊〜澄子、小帆里〜
その先端のフォルムに澄子は親近感を覚えた その瞬間、赤茶色い先端が再び顔を覗かせた 手がゆっくり下り、元の位置に戻り、またゆっくりと上がってきた ペニスの先端がまた覆われる その姿が、澄子のペニスに類似したフォルムを形成して行く 色こそ違えど、荒々しさはその瞬間はなりを潜める それが親近感の正体だった 手はゆっくりと同じ動きを繰り返した

澄子はその目の前で繰り広げられる行為が理解出来なかった 澄子が知る限り目の前のペニスは、その唯一の役目を終えたばかりのはずだった それを再び駆り出して来て、これ以上何をするというのか この手の動きが「オナニー」なのか それは一体何の為なのか そんな澄子の疑問を解消するように、解説が始まった

「すみこちゃんの、おちんちんも、こうやって、おっき〜く、かた〜く、なる事、ないかナ?」澄子はその問いかけに思い当たる節があるにはあったが、正直に返答出来なかった 澄子が返答に窮していると、女子高生はそんな事に気付かずに続けた
「そんな時に、こうやって、お手てで、しこしこ、ってしてみると、おちんちんが、すご〜く、良くなるんだよ?」澄子は女子高生が「おちんちん」と連呼する事に気恥ずかしさを感じた ペニスや放尿する所などを見せつけられるだけでも本当は恥ずかしいのだが、これまでは澄子の理解の範疇を遥かに超えた事が起きており、澄子自身も正常な反応が出来ずにいた しかし、「おちんちん」という言葉は分かり易い禁句だった 澄子は自分の母親くらいしか、大人の女性が口にするのを聞いたことがなかった ところが目の前の女子高生は「おちんちん」を上品な顔立ちに似合わず、使う 「でも…本当はね、とっても、恥ずかしい…事なんだよ」その声は小さく、苦しそうに変わってきた その様子に反して、女子高生の右手だけは元気に動き続けている 相変わらず単調な動きではあったが、少し速くなってきたように思えた ペニスの先端が見え隠れするペースが上がった 1秒に二度ほど、それは見え隠れしている 息は荒く、顔も苦しそうに見えてきた 目を閉じて、唇を噛み締めている 時折、「ふ~うぅ〜」と熱い吐息が漏れる「ヒっ!とまえで、…チンチン…チンチン、おんっおそとっでおっ立てて…、ほ…オナニー、下品なんだよ?本当はイケナイのっふんっでもその方がっチンチン、チンチンっ…とってもひいんだよ…?」


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